「引き下がるつもりはない」貿易をめぐり高まる緊張、それでもトランプ大統領が強気な理由

Foxニュースに出演するトランプ大統領

Screenshot via Fox News

  • アメリカのトランプ大統領は1日(現地時間)、関税について「引き下がるつもりはない」と述べた。
  • 「全ての国が毎日電話をかけてきて、『取り引きしよう』と言ってくる」トランプ大統領はFOXニュースで番組ホストのマリア・バーティロモ(Maria Bartiromo)氏に語った。
  • 中国やアメリカの同盟国に関税を課すことで、貿易戦争を招いたとして、トランプ政権は批判を受けている。

トランプ大統領は、関税について「引き下がるつもりはない」と述べた。

「今、わたしが注力している大きな課題は、貿易だ。取り引きのあり方を正さなければならない」トランプ大統領はFOXニュースの番組「サンデーモーニング(Sunday Morning)」で、番組ホストのマリア・バーティロモ氏とのインタビューで語った。「……我々は世界最悪の貿易取引をしている。どの国に対しても赤字だ。……我々はこれを互恵的な、フェアなものにする」

トランプ大統領は続けた「君たちは知らないだろうが、全ての国が毎日電話をかけてきて、『取り引きしよう、取り引きしよう』と言ってくる。だから、全てうまくいくだろう」

そして、大統領は現在のアメリカ経済が「これまでで最も素晴らしい経済状態だろう」との主張を繰り返した

アメリカと、中国やヨーロッパ、メキシコ、カナダとの貿易をめぐる緊張は高まっている。トランプ政権が鉄鋼やアルミニウム、農産品に関税を課すと発表した後、これらの国は報復措置に出た

国際社会やアメリカの国会議員からは、関税をかけるというトランプ大統領の決断に対する批判が噴出している。7月6日には、中国の工業製品を対象とした新たな関税も発動される。

「同盟国に対抗するよりも、同盟国とともに中国に対抗する方が良くないですか? 」バーティロモ氏は尋ねた

しかし、トランプ大統領はアメリカの同盟国に対して関税をかけるという自身の主張を繰り返した。

「欧州連合(EU)はただ比較的小さいというだけで、中国同様、(アメリカに対して)悪い影響をもたらす可能性があるんだ。いいかい? 彼らの我々への対応はひどいものだ」トランプ大統領は言う。「ドイツや……スコットランド、その他全ての国々のことは好きだ。だが、彼らの我々に対する扱いは本当にひどいものだ。非常にアンフェアな扱いを受けているんだ」

トランプ大統領の経済顧問ラリー・クドロー(Larry Kudlow)氏は、こうした措置は、相手からより良い取り引きを引き出すための戦術だと言う。

一方、エコノミストらは、トランプ大統領の保護主義的な政策は、消費者の家計を圧迫、貿易赤字の解消に失敗し、アメリカ経済に損失を与えた1980年代の政策と同じようなものだと指摘している

インタビュー動画はこちら:

[原文:Trump says 'Every country is calling every day saying, "Let's make a deal"' on trade]

(翻訳、編集:山口佳美)

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