話題の「ズボラ旅」が無審査10万円までの“後払い旅”開始

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ズボラ旅

先週大きな話題を集めた後払い専用旅行予約サービス「TRAVEL Now」のリリースに続き、チャット型の旅行コンシェルジュサービス「ズボラ旅 by こころから(以下、ズボラ旅)」が、2018年7月5日から旅行代金の後払い機能を開始した。

ズボラ旅は、行き先が決まっていなくても、LINEで出発地を伝えるだけで旅行プランを提案してもらえるサービスだ。後払い機能では、費用10万円までの旅行であれば、翌月末までの後払いに対応する。

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後払い専用のTRAVEL Nowでは、現時点で20%の手数料をユーザーが負担している。一方のズボラ旅は、(現時点では)支払い用のハガキ代を含む少額の手数料のみ。ただ、今後はユーザーの利用状況などを見ながら、手数料も変えていくという。

後払い機能を使う際には、面倒な手続きや事前の与信審査もなく、先払いか後払いかを選択することができる。また、最初は10万円までの旅行代金が後払いの対象になるが、「一度利用していただくと、上限が段階的に上がる仕組みも準備している」(ズボラ旅を運営するHotspring社の有川鴻哉CEO)。

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与信審査なしで、先払いか後払いかを選択することができる。

ズボラ旅

後払い機能を始める理由について、有川さんは「友達と旅行に行く時に、事前に誰かが立て替えをしたり、事前にお金を集めるのも大変だったりする。たまたまその時お金がないから旅行に行けないという機会損失をなくしていきたい」と語る。

「機会損失」を減らすサービスが続々

前回ズボラ旅を紹介した記事では、利用者が“何も考えなくていい”という「無思考型サービス」が流行していることを紹介したが、もう一つの大きな潮流が、「機会損失」を減らすサービスだ。

「ZOZOTOWN」のツケ払い機能、給与即払いサービスの「ペイミー」、マネーフォワードが7月2日に発表した、請求書を買い取って早期入金するサービス「請求書買取りβ」、そして今回のズボラ旅やTRAVEL Nowの旅行代金後払い機能。

その時にお金がなくても、「買いたい」瞬間に服を買うことができ、「行きたい」時に旅行に行ける。次の給料日まで我慢していた人が、先に受け取って何かに使う。何かを「したい」と思った時にそれが「できる」ことで、新たに生まれるビジネスチャンスは確かにある。

新たなビジネス手法という点で思い浮かぶのは、2000年代に登場した「フリーミアム」だ。無料で使い始めて、気に入ったら後から課金するビジネスモデルは、その後のアプリやサービスの収益手法を根本的に変えてしまった。

今回の「無審査後払い」は、本質的には収入の前借りと同じだ。「意識させずに一種の借金ができてしまう」ことには賛否両方の意見があり、論点はフリーミアムほどシンプルではない。

とはいえ、次々にこうした後払いやツケ払い型サービスが登場していることは事実で、今最も注目すべきキーワードの1つと言ってよいだろう。

(文、写真・室橋祐貴)

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