Screenshot/YouTube via AsianDefence
- フランスの航空機メーカー、ダッソー・アビアシオンは、フランスとドイツが共同開発を進めていると報じられた次世代戦闘機の姿を垣間見られる映像を発表した。
- 第5世代戦闘機になるか第6世代戦闘機になるかは不明だが、ステルス技術と情報システムの統合に焦点が置かれるだろうと軍事アナリストは指摘した。
フランスとドイツは2017年7月、ダッソー・ラファールやドイツのユーロファイター・タイフーンに替わる新型戦闘機を共同開発すると発表した。War Zoneが2017年夏に伝えた。
「予想通り、エンジンを2基搭載したデルタ翼」とフォース・アナリシス(Force Analysis)のチーフ・ミリタリーアナリストで、ストラトフォー(Stratfor)のグローバル・フェロー、シム・タック(Sim Tack)氏はダッソー・アビアシオンが公表した動画について、5日(現地時間)、ツイッターに投稿した。動画の3分10秒頃に新型戦闘機のコンセプト図が出てくる。
「開発がうまく進めば、F-35やSu-57(スホイ57)に対抗し得る、高い能力を持った戦闘機となる」と同氏はBusiness Insiderに語った。
F-35と異なり、ダッソーの次世代戦闘機はエンジンを2基搭載する可能性が高く、それにより信頼性が高くなると同氏は語った。
「性能については、ステルス技術と情報システムの統合に焦点が置かれるだろう」とタック氏。情報システムの統合とは、具体的には「航空機間での情報共有や、おそらくドローンの制御など」とのこと。
タック氏は、新型戦闘機が第5世代になるか、第6世代になるかは議論の余地があると続けた。
ダッソーの新型戦闘機は動画では、垂直尾翼を持っていないようにも見える。つまり横方向へのレーダー反射を抑えることができ、ステルス性が向上するとタック氏は指摘した。
いずれにせよ、次世代戦闘機の開発にはおそらく今後20年はかかるだろうと同氏は語った。
(翻訳:R. Yamaguchi、編集:増田隆幸)