ユナイテッド航空の事件が明らかにしたエコノミークラスの真実

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Getty Images/Scott Olson

69歳のデイビッド・ダオ(David Dao)氏が4月9日日曜夜(現地時間)、航空治安当局により強制的に降機させられた一件を受け、ネットではユナイテッド航空に対する非難の嵐が巻き起こっている。ソーシャルメディアで人気を集めるインターネット・ミーム(ネットで拡散する模倣やパロディ)は、ユナイテッド航空のエコノミークラスを映画『ファイト・クラブ』と表現。航空会社とエコノミークラスの乗客が緊迫状態にあることを示唆している。


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デイビット・ダオ氏が座席から引きずり降ろされた事件後、Twitterで話題となっているユナイテッド航空の『ファイト・クラブ』のインターネット・ミーム。

Twitter/Reflog_18

ユナイテッド航空は、世間からの厳しい批判に直面している。結果として、同社株価は急落し、Twitterでは、多くの人がユナイテッド航空をボイコットするよう呼びかけている。エコノミークラスの乗客を軽視する航空会社に対して、顧客の怒りは高まっている。

エコノミークラスは多くの場合、快適とは言い難い。窮屈な足元に、機内持ち込み手荷物の厳しい制限。しかし、エコノミークラスの使い心地が以前より悪化したのは、単純にお金の問題だ。エコノミークラスの乗客は不定期利用であることが多く、ファースト、ビジネスクラスといった「上客」に比べると、航空会社にとって重要ではない。

ユナイテッド航空社長のスコット・カービー(Scott Kirby )がアナリストに語った内容によると、同社の乗客の85%は1年に1回以下しか搭乗せず、彼らから得られる収益は、全体の50%弱だ。この状況は、アメリカン航空など他の航空会社でも同様だ。

つまり、(エコノミークラスには乗らないであろう)15%の顧客が、ユナイテッド航空の売り上げの半分を支えていることになる。 結果として、航空会社はプレミアムクラスの待遇を良くし、エコノミークラスの待遇を削った。

例えば、デルタ航空は「ベーシックエコノミー」と呼ばれる低価格プランを提供している。顧客は事前に座席指定や航空券の変更ができないなどの条件がある。 ユナイテッド航空、アメリカン航空は頭上の棚に入れる大きさの荷物を機内に持ち込めない制約つきの低価格エコノミープランを導入した。 この戦略は利益には貢献しているようで、ユナイテッド航空の2016年第3四半期の税引前利益は15億ドル(約1640億円)、純利益は9億6500万ドルとなった。

しかし、その代償として、エコノミーの旅は、より疲れるものとなったかもしれない。

source:Twitter

[原文:A 'Fight Club' meme slamming United captures a disturbing truth about airlines and people who fly coach

(翻訳:Wizr)

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