田中貴金属が燃料電池の製造施設を増設、生産能力7倍に —— 中国・欧州の需要増に対応

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田中貴金属工業・湘南工場に新たに建造された燃料電池用電極触媒施設の新棟。

産業用貴金属大手の田中貴金属工業(東京・千代田)は、燃料電池用の電極触媒の開発・製造施設の新棟を増設、生産能力を現在の7倍に高める。7月10日、同社の持株会社TANAKAホールディングスが発表した。

新棟を建てるのは田中貴金属工業・湘南工場敷地内の「FC触媒開発センター」に隣接する土地。2018年7月18日の竣工を予定し、2019年1月から本格稼働する見込み。投資額は約40億円。

生産能力強化の背景としてTANAKAホールディングスは、中国が水素エネルギーや燃料電池自動車を戦略産業として位置付け、上海市が燃料電池自動車の補助金策定プランを発表するなど活発化していること、またヨーロッパでも脱ディーゼルの動きを背景にドイツで燃料電池列車の試運転が行われるなど、燃料電池の需要が高まっていることを挙げる。

固体高分子形燃料電子(PEFC)の電極触媒

固体高分子形燃料電子(PEFC)の電極触媒。今回の新棟の稼働で生産能力を7倍に高めるとしている。

田中貴金属工業の燃料電池用電極触媒は、ホンダの燃料電池自動車「クラリティ FUEL CELL」や、家庭用燃料電池「エネファーム」などに採用されている。

同社は、燃料電池用電極触媒で世界トップクラスのシェアをもつとしている。

(文・伊藤有)

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