※この記事はイベント会場からの順次更新を実施しています
日本マイクロソフトは7月10日にアメリカで発表されたタブレット型2in1PC「Surface Go」を8月28日から国内発売する。7月11日、都内で開催した発表会で正式発表した。予約は7月12日から開始する。
製品の詳しい特徴はグローバル版と同等で、ディスプレーは10インチタッチ液晶で、小型・軽量仕様で、Surface Penの利用も可能。インテルのローエンド向けCPU「Pentium Gold 4415Y」を採用している。
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なお、国内で取り扱われるモデルと価格は以下のとおり。
Surface Go本体(7月12日予約開始、8月28日発売)
- メモリー4GB/ストレージ64GB SSD/Wi-Fi 6万4800円
- メモリー8GB/ストレージ128GB SSD/Wi-Fi 8万2800円
タイプカバー(8月28日発売)
- プレーン日本語Key 1万1800円(カラー:ブラック)
- アルカンタラ仕様日本語Key 1万5400円(カラー:プラチナ、コバルトブルー、バーガンディ)
- プレーン英語Key 1万1800円(カラー:ブラック)
周辺機器(8月28日発売)
- Surfaceモバイルマウス 3800円
- USB-C USB3.0アダプター 2400円
- USB-C DisplayPortアダプター 5400円
- USB-C Ethernetアダプター 5900円
- 24W電源アダプター 5400円
※いずれも税抜価格、Surface GoはOffice Home&Business 2016プリインストール
なぜ米国版「399ドル」が日本版「6万4800円」なのか
発表イベントの質疑では、あるジャーナリストから価格面の乖離があるのでは、との質問も出た。日本マイクロソフトはこれについて、「日本版には米国版にはないOfficeをプリインストールしており、また為替などさまざまな要因を勘案して価格は決定している」と説明する。
イベントのなかでは、再三にわたって「教育」「教師」「生徒」といった言葉を発したプレゼンテーションが行われた。
マイクロソフトはアメリカの教育市場において、苦戦を強いられている。Futuresource Consultingの調査結果によると、2017年の米国K-12の教育市場向けに出荷されたPCの約87%がグーグル陣営のChromebookだった。
日本ではChromebookの存在感は現時点でほとんどないが、2017年3月に文部科学省が公表した情報システムのクラウド化の方針を機に、学校や自治体単位でデジタル化の意識は高まってきている。
ただし、日本の教育市場ではそもそもWindowsも強いという、アメリカとはまったく異なる競争環境がある。その点で、ただ「最も低価格なSurface」というだけではなく、教育市場にもフィットするPCであると強くアピールしたい意図が強くにじむ。
Surface Goの注目の性能はどうなのかは気になるところだ。 会場からのファーストイプレッションと今後のレビューなどで改めてお伝えしていく。
左から「Surface Go」と「Surface Pro」。ディスプレーの大きさはGoが10インチで、Proが12.3インチ。比べるとGoのコンパクトさが際立つ。
写真奥からGo用とPro用のタイプカバー(別売)。キーボードの大きさはGo用の方がもちろん小さいが、タッチパッドはPro用よりGo用の方が広い。
重さは本体が約522g、タイプカバーは約243g。タイプカバー装着時でも800gを切るので、片手でも楽に持ち運べる。
Goの外部接続端子は右側面に集中している。左から急速充電用の専用端子と充電や映像出力などに使えるUSB Type-C端子、3.5mmのヘッドホンジャック。なお、キックスタンドの裏にはmicroSDカードスロットも搭載する。
発売時期は「年内」とアナウンスされているが、LTE版Surface Goも登場する。SIMサイズはナノ。価格は未定だ。
(文、撮影・小林優多郎、伊藤有)