Business Insiderは先週、ウィンブルドンを観戦。センターコートでラファエル・ナダルの試合を見た。
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ウィンブルドンを生で観戦するのは、他にはない体験だ。
テニスのメジャー大会の中で最も長い歴史を誇るウィンブルドン選手権は、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで毎年、6月下旬から7月上旬にかけ、2週間にわたって開催される。
複数の試合が同時に行われるので、ファンは午前11時頃からどっぷりとテニスを楽しむことができる。
しかし、ウィンブルドンを特別な大会にしているのは、その伝統だ。白のウェアからピムス(イギリスのリキュール)、ストロベリー&クリームのデザートまで、ウィンブルドンならではの伝統がそこにはある。
そして、その素晴らしい伝統が最も顕著に現れるのが、VIPエリアだ。
Business Insiderでは、イギリス版のスポーツ担当記者が実際にこのVIPエリアでウィンブルドンを観戦してきた。紹介しよう。
ウィンブルドン選手権にようこそ! VIPとして大会に招待された筆者は、この経験の全てを記事にしようと決めた。
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筆者がまず降り立ったのは、地下鉄のサウスフィールズ駅。ロンドンのBusiness Insiderのオフィスからは45分くらいかかった。電車を降りると、周りはすでにウィンブルドンの雰囲気に包まれていた。
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駅を出ると、ウィンブルドンの会場まで送り届けてくれるタクシー乗り場が。運賃は2.5ポンド(約370円)とリーズナブル。
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しかし、当日は快晴。気持ちのいい朝だ。オールイングランド・クラブまで歩くのも悪くない。駅からは17分の道のりだ。
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入手困難なチケットの値段は、大会何日目のどのコートの試合を見たいかで決まる。一番高いのは、7月15日にセンターコートで行われる男子決勝で、210ポンド(約3万1000円)だ。
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筆者はコーヒーで知られるラバッツァ(Lavazza)のVIP会場で1日を過ごした。
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ゲート9でチケットを受け取り、セキュリティーチェックを済ませた後、ウィンブルドンのVIPビレッジへ。
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VIPビレッジは複数のエリアに分かれていて、2011年からオフィシャル・サプライヤーを務めているラバッツァを含め、大会の主要スポンサーがそれぞれに割り振られている。
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筆者がラバッツァのブースに入ったとき、元世界ナンバー1プレーヤーのアンドレ・アガシがテレビのインタビュー取材を受けていた。
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飲み物は無料で、コーヒーを使ったカクテル・メニューがあると聞いて、筆者は興味津々だった。
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結局、ノンアルコールのアイスモカにクリームをトッピングしてもらった。甘くてクリーミー、だがコーヒーの風味もしっかりきいている。おいしい!
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シャンパンも無料。
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隣に座ったのはラバッツァのバイス・プレジデント、ジュゼッペ・ラバッツァ(Giuseppe Lavazza)氏。ラバッツァ氏はコーヒーとテニスが大好きで、わたしたちは彼のトリノでの生活やテニス界における産休について語り合った。ラバッツァ氏は、この後、センターコートでプレーするラファエル・ナダルのファンだという。
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昼食会は、スモークサーモンやビートルートを使った前菜から始まった……
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……が、写真の白豆とセロリを使ったガスパチョのような、ベジタリアン・メニューも用意されていた。食用の花が添えられている。
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ビュッフェ・スタイルのメインディッシュもあったが、筆者はベジタリアン・メニューに徹し、フェタチーズとビートルートのパイ、トマトサラダ、大麦のサラダを注文。シャンパンも定期的に継ぎ足してくれる。
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アガシとおしゃべりするチャンスもあった。周りには他のジャーナリストたちの姿も。
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ウィンブルトンと言えば、ストロベリー&クリームは欠かせない。ところが、アガシと会い、話している間に全部なくなってしまった!
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センターコートのチケットを受け取りに行く時間が来た。ヘンマン・ヒル/マレー・マウント(テレビで見るより意外と小さい)の人の数も次第に増えてきた。ナダルの2回戦を見ようと、集まってきているのだ。
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筆者の座席から見たセンターコート。反対側には「ロイヤル・ボックス」が見える。客席には、多くのナダルファンが詰めかけていた。筆者の座席はコートから少し離れていたが、それでもナダルの身体的な素晴らしさは良く分かった。
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この太もも!
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結局、ナダルはドゥディ・セラに6-3、6-3、6-2のストレート勝ちを収めた。この後、3回戦ではミハイル・ククシュキンを6-4、6-3、6-4で、4回戦ではアレックス・デミノーを6-1、6-2、6-4で下した。
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9日に行われた5回戦でもナダルはイリ・ベセリを6-3、6-3、6-4のストレートで破り、11日の準々決勝で、フアン・マルティン・デル・ポトロと対戦する。
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VIPビレッジで過ごすにせよ、屋外のコートで観戦するにせよ、ウィンブルドンは常に素晴らしい体験だ。……飲み放題のシャンパンは言うまでもない。乾杯!
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(翻訳、編集:山口佳美)