クリストフ・カイザーはガーデニング用品を保管するためにサイロを購入した。だが、家にすることにした。
Matt Winquist for Zillow
アリゾナ州フェニックスに住む新婚夫婦は「小さな暮らし」を自分たち流にアレンジし、366平方フィート(約34平方メートル)の穀物サイロを住宅に変えた。
スタイリストでブティックオーナーのショーナ・チボー(Shauna Thibault)と建築家のクリストフ・カイザー(Christoph Kaiser)が新婚として、金属製サイロを改築した小さな家に引っ越して以来、2人はさまざまな問題に直面した。
「問題に直面すればするほど、絆が強まった。このような状況でなければ生まれなかったはずの共同意識が芽生えた」と、カイザーは不動産検索サイト、ジロウ(Zillow)に語った。ジロウは2人のユニークな住宅をブログで紹介している。
2人のストーリーを見てみよう。
カイザーは元々、ガーデニング用品を保管するために穀物用サイロをオンライン掲示板「クレイグズリスト(Craigslist)」で購入した。カイザーとチボーは最終的には考えを変え、18カ月かけて、サイロを自分たちの夢の小さな住宅に改築することにした。
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出典:Zillow
とても狭い。広さは366平方フィート(約34平方メートル)で、スペースはほとんどない。2階はロフト形式のベッドルーム、1階はキッチンとバスルーム。2人は新婚だった数年前にこの狭小住宅に引っ越してきた。
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新婚1年目をこんなにも小さな家で過ごしたことで、広い家なら生まれなかったであろう感情が2人の間に生まれたとカイザー。2人の生活は小さな家に住むことでシンプルになった。「私たちはしばらくの間、家のことを親しみを込めて『圧力鍋』と呼んでいた」とジロウに語った。
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問題がなかったわけではない。サイロに住むということは、筒状の家に住むということだった —— 通常の壁に合わせてデザインされた家具は使えなかった。カイザーは結局、キッチンの棚を自作した。
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同様に、裏庭と屋外のシャワーに続く車輪付きのガラス製スライドドアも自分で作った。
Zillow/YouTube
キッチンには食事スペースもある。スパイスや家電はコンパクトなスペースにうまく計算されて収められている。
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キッチンのすぐ横はバスルーム。壁と一体化したドアはキャビネットを兼ねる。
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キッチンとバスルームの近くには、2階のロフト型のベッドルームに続く螺旋階段。
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カイザーは、ロフトから映画を見るのは最高とジロウに語った。2人はベッドの下にスピーカーを設置し、ベッドの向かい側のカーブしている壁にプロジェクターで映画を映している。IMAXのスクリーンで見ているような気分になるという。「『ジョーズ』を大画面で見られる。とてもすごい」。
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2人で協力して家の問題を解決することで、2人の距離がさらに近くなった。「互いの考え方や反応、物事の進め方や解決方法などが良く分かった」とチボーはジロウに語った。
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※敬称略
(翻訳:R. Yamaguchi、編集:増田隆幸)