Apple
- アップルはパーツのサプライヤーに、アップルストアや本社と同様に再生可能エネルギーの使用を求めている。
- そのため、中国において、サプライヤーとともに3億ドルのファンドを設立、ソーラー発電や風力発電のプロジェクトに投資していく。
- ファンドはドイツ銀行傘下の資産運用会社DWSグループが運用する。
アップルは、その巨大な資金を中国のソーラー発電と風力発電の普及に投入する。
同社は部品サプライヤー10社とともに3億ドル(約340億円)のファンドを設立、今後40年にわたって中国の再生可能エネルギーに投資していく。
チャイナ・クリーン・エネルギー・ファンド(China Clean Energy Fund)と名付けられたファンドは、ドイツ銀行傘下の資産運用会社DWSグループが運用する。
ファンドが新しい発電事業者に投資をすることで、アップルのサプライヤーは再生可能エネルギーを利用しやすくなる。
中国には、数多くのアップルのサプライヤーが存在する。つまり、多くの風力発電所やソーラー発電所が生まれることになる。
アップルは3億ドルのうち、自社がいくら出資したのか、10社のサプライヤーがいくら出資したのかは明らかにしていない。
同社はトータルで1ギガワットを超えるプロジェクトに投資する予定と語った。
またファンド設立には、規模の小さなサプライヤーが再生可能エネルギーを利用しやすい環境をつくる狙いもある。大規模なサプライヤーなら再生可能エネルギーの事業者と料金交渉ができるが、小規模な事業者には難しい。
アップルが2018年はじめに、サプライヤーに100%再生可能エネルギーの使用を求めたことも見逃せない。同社は2018年4月、本社、アップルパークを含め、世界各地にある自社施設は100%再生可能エネルギーで電力を賄っていると発表した。
ファンドに出資するサプライ−は以下のとおり。
- Catcher Technology
- Compal Electronics
- Corning Incorporated
- Golden Arrow
- Jabil
- Luxshare-ICT
- Pegatron
- Solvay
- Sunway Communication
- Wistron
[原文:Apple is creating a $300 million fund to build solar power in China]
(翻訳、編集:増田隆幸)