「モデル3」はテスラ存続を賭けた最後のギャンブル、マスク氏

イーロン・マスク氏

モデル3は、会社の存続を賭けた3つめの製品とマスク氏。

Fred Prouser / Reuters

  • テスラのCEOイーロン・マスク氏は、会社の存続を賭ける製品はモデル3が最後になると信じているとブルームバーグのインタビューで語った。
  • マスク氏は、同社の初めての製品と2番目の製品であるロードスターとモデルSには、会社の存続がかかっていたと語った。
  • モデル3は、製造上の問題を引き起こし、テスラの財務状態をひっ迫させた。だが2018年の下半期、テスラは利益体質となるとマスク氏は語った。

「会社の存続を賭けるのは、モデル3が最後になると信じている」とマスク氏。

「私の判断では、もう会社の存続を賭けるような事態は起こりえない。自動車メーカーとして生き残ることは難しい。だから我々はまだハードワークを続け、油断せず、満足しない。だが、モデル3の生産遅延と同じレベルの問題は起こらないだろう」

3つの大きなギャンブル

マスクは、モデル3は同社が会社の存続を賭けた3つ目の製品だったと語った。1番目と2番目の製品は、ロードスターとモデルS。

ロードスターは2008年、テスラが倒産寸前だったときに登場した。マスク氏は、会社を存続させるための資金調達を12月24日に完了したと語った。

2013年にモデルSを発表したすぐ後、マスク氏はその生産を中止し、財務上の問題からテスラをグーグルに売却する寸前まで追い込まれた。

だがマスク氏がグーグルのCEOラリー・ペイジ氏と交渉しようとしたとき、テスラ車は売れ始め、財務的にも安定した。マスク氏は売却を止めた。

テスラの財務に悪影響を及ぼしたモデル3

モデル3はテスラ初のマスマーケット向け車種。同社の顧客基盤をラグジュアリー層から広げ、EVの普及率を高める車種として設計された。だが同社は2017年7月の発売以来、モデル3の生産量の向上に苦戦してきた。工場を過度に自動化したことがその原因だった。

2016年5月、マスク氏は、テスラは2017年下半期にはモデル3を10万〜20万台生産する予定と語っていた

さらにテスラは、モデル3の週5000台の生産を達成するというデッドラインに2度、間に合わなかった。だが2018年6月末にようやく週5000台の生産を達成した。

7月2日、同社は6月最終週にはモデル3を5031台生産し、第2四半期の生産台数は2万8578台に達したと発表した。これはその前の3四半期分を合計した台数を上回る数字となった。

モデル3はテスラの財務に悪影響を及ぼした。モデル3の発売前、同社は数四半期にわたって巨額の損失を発表した。

だがマスク氏は、2018年下半期、同社は利益体質になると語った。

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[原文:Elon Musk said the Model 3 is the last product he'll have to gamble the company's existence on

(翻訳、編集:増田隆幸)

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