三胴船のUSSコロナド、米海軍が大失敗と認めた「沿海域戦闘艦」とは

USSコロナド

USSコロナド。

US Navy

アメリカ海軍は2018年4月、メンテナンスの問題から、2018年は沿海域戦闘艦を展開しない見込みと発表した。

「海軍の最初の沿海域戦闘艦4隻のうち3隻は現在メンテナンス中、就役中の4隻は、PSA(Post Shakedown Availabilities:試験航海後の有用性)の初期段階にある」と2018年4月、USNI Newsはアメリカ海軍の報道官、ジョン・パーキンス中佐(Cmdr. John Perkins)の言葉を紹介した。

だが沿海域戦闘艦は、その防御能力やレーダーシステムなど、さまざまな問題を抱えてもいる。

国防総省は、沿海域戦闘艦が激しい戦闘には適していないことを懸念し、新たなフリゲート艦への移行を検討している。

関連記事:アメリカ海軍の次期フリゲート候補、重武装のステルス艦「アルピーノ」とは

見てみよう。

沿海域戦闘艦は、インディペンデンス級とフリーダム級の2クラスある。USSコロナドはインディペンデンス級。

USSコロナド

US Navy

出典 :US Navy

全長:421.5フィート(約128メートル)。

USSコロナド

US Navy

出典 :US Navy

全高:126.3フィート(約38メートル)。

USSコロナド

US Navy

出典 :US Navy

最大幅:103.7フィート(約32メートル)。

USSコロナド

US Navy


インディペンデンス級は三胴船(トリマラン)、つまりメインの船体とその両側に2つの小さな船体を持つ。

三胴船(トリマラン)のUSSコロナド

US Navy


船体はアルミ製で薄い。USSモントゴメリーは2016年、タグボートと衝突して、船体に亀裂が入った。

USSモントゴメリー

BAEシステムズの工場のドライドックに入ったUSSモントゴメリー。

US Navy

三胴船(トリマラン)のため、修理にはドライドックが必要。運用に制限が多くなる

USSコロナドのヘリコプター・フライトデッキ。

USSコロナド

US Navy


別の角度から。

USSコロナド

MQ-8Bファイアスカウト無人機(左)、MH-60Sシーホーク・ヘリコプター(右)。

US Navy


格納庫の内部が見える。

USSコロナド

US Navy


格納庫からフライトデッキを見る。

USSコロナド

US Navy


ヘリコプター・コントロールタワーから。

USSコロナド

US Navy


沿海域戦闘艦は、MH-60R/Sシーホーク・ヘリコプターとMQ-8ファイアスカウト無人機を搭載可能。

USSコロナド

US Navy

出典 :naval-technology.com

だが兵装は貧弱。

USSコロナド

US Navy


艦首側には、ハープーン対艦ミサイル。

USSコロナドの対艦ミサイル

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マーク110 57ミリ単装速射砲×1。

USSコロナドの57ミリ単装速射砲

US Navy


12.7ミリ機関砲が、右舷と左舷、フライトデッキの下の船尾に。

USSコロナドの12.7ミリ機関砲

US Navy

出典 :naval-technology.com

SeaRAM艦対空ミサイルが格納庫の上に。

USSコロナドのSeaRAM

US Navy

出典 :naval-technology.com

ALEXデコイ・システムもあるが、兵装はこれだけ。

USSコロナドのデコイ

SeaRAM艦対空ミサイルが格納庫の上に見える。

US Navy


ブリッジ。

USSコロナド

Reuters


別の角度から。

USSコロナド

Reuters


ブリッジにある攻撃承認パネル。

USSコロナドの攻撃承認パネル

Reuters


沿海域戦闘艦はウォータージェット推進、機関はディーゼルエンジンとガスタービンエンジンを組み合わせて使用する。

USSコロナドの主機関

US Navy

2016年8月、USSコロナドの4基のジェット推進器のうちの1基が破損し、ハワイからサンディエゴに帰還した。

だがエンジンの不調はこれだけではない。詳しくはこちらへ。

出典 :US Navy


沿海域戦闘艦には過去16年にわたって多額の費用が注ぎ込まれてきた。だが大部分は失敗したようだ。少なくとも乗員はときには楽しく過ごしたようだが。

USSコロナド

US Navy


[原文:Step aboard the USS Coronado, part of the troubled LCS class that the US Navy recently admitted was a massive failure

(翻訳、編集:増田隆幸)

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