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- 韓国は、北朝鮮との軍事境界線に配置している兵力と装備の一部を「試験的に」減らそうとしているようだ。
- これは、韓国国防省の非武装地帯を「平和地帯」に変える計画の一部だ。
- 国防省は、事実上の海上境界線を「平和水域」に指定し、両国の漁業関係者が操業できるようにすることも検討している。
韓国は、北朝鮮との軍事境界線に配置している兵力と装備の一部を「試験的に」減らそうとしている。24日、聯合ニュースが報じた。
これは両国の関係をより友好的なものとする取り組みの一環で、韓国国防省は非武装地帯(DMZ)を「平和地帯」に変える方針を示した。
「板門店宣言に書かれているように、(国防省は)DMZに配置した部隊と装備を減らした後、更なる縮小を検討している」国防省は述べた。
同省はまた、事実上の海上境界線を「平和水域」に指定し、両国の漁業関係者が操業できるようにすることも検討しているという。
板門店宣言は、韓国と北朝鮮の数カ月にわたる対話の結果だ。2018年4月、韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が南北首脳会談で署名、朝鮮半島の「平和の新時代」に向けた道を切り開いた。
関係改善を受け、韓国ではすでに国境沿いで変化が起きている。2018年春、韓国は北朝鮮に向けてニュースやK-POPを放送していたスピーカーを撤去した。スピーカーは2016年に設置されたもので、北朝鮮側で数マイル先まで聞こえていた。
しかし、板門店宣言の抽象的な言い回しや具体性のなさから、多くの専門家は、北朝鮮の核の脅威の迅速な解決は見込めないと考えている。大陸間弾道ミサイル関連の主要施設の一部が解体されても、大勢に影響はないと見る専門家もいる。
(翻訳、編集:山口佳美)