AMDでブロックチェーンテクノロジー・ディレクターを務めるヨーク・ロスコウェツ氏。
半導体メーカーAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)でブロックチェーンテクノロジー・ディレクターを務めるヨーク・ロスコウェツ氏が2018年7月19日、大阪市内で開かれたセミナー「ブロックチェーンが変える世界と最新動向」(主催:WOODMAN)で講演し、同社のGPU(画像処理半導体)を使った仮想通貨のマイニング(採掘)の優位性を強調した。
マイニングは、仮想通貨の取引記録を追記する作業で、膨大な計算が必要だ。マイニングをする企業や個人はマイナー(採掘者)と呼ばれている。このところ、マイニングを巡って、中国に拠点を置くビットメイン・テクノロジーズ、AMD、NVIDIAといった半導体メーカーの競争が激化している。
ロスコウェツ氏は、仮想通貨のマイニングを現実に金を掘る作業に例え、「金を掘ろうとする人が増えれば増えるほど、より効率よく、より賢く、高度なツールを使う必要がある」と説明。
ロスコウェツ氏はまた、マイニングには「効率性、互換性、信頼性」が重要だとした上で、「3年以上、連続して稼働を続けている顧客もいる」と、AMDの製品の信頼性を強調した。
互換性については、他社の製品を使っている場合、特定の仮想通貨のハードフォーク(分岐)に対応できないケースがあったとした。
(文、写真・小島寛明)