US Navy
夏になると、多くの人が遊び目的でプールを訪れる。だが、米海軍の訓練生は、その過酷さで知られる「基礎水中爆破訓練 (BUD/S)」に向けて、準備しなければならない。この訓練をやり遂げた者の中から、"特殊部隊ネイビーシールズ"が生まれるのだ。
シールズでは、訓練生は自身を極限まで追い込むことが求められる。非効率なことはしない。だからこそ、「コンバット・スイマー・ストローク(Combat Swimmer Stroke)」と呼ばれる、効率重視の泳法を編み出した。
この泳法は、平泳ぎとクロールの"いいとこ取り"で、からだへの水の抵抗を減らしつつ、目立たずに水中を移動できる。
クロールと違い、この泳法はからだの大半を水から出してはならない。
スタートはクロールと同じだが、腕をかいたらからだを横に開いて、バタ足ではなく平泳ぎのあおり足を使う。
だが、この泳法にはユニークな動きが入る。横向きの状態で先にかいた上の腕を伸ばしたまま、下の腕を水中で引いてくるのだ。
つまり、1) 一方の腕をかいてからだを横向きに開く、2) 顔を水面から出して息継ぎ、3) 反対の腕を水中で引く、4) あおり足を入れると同時に両腕を伸ばす、という順番だ。横向きになるときの左右を変えてはいけない。腕をかく順番も変えない。
この泳法を使うことで、ネイビーシールズは何マイルも泳ぐことができる。肉体的、精神的に追い込まれる過酷な訓練には欠かせない。
[原文:Here's the technique Navy SEALs use to swim for miles without getting tired]
(翻訳、編集:山口佳美)