スマートフォン再参入の可能性、アマゾンの四半期決算にヒントが?

ジェフ・ベゾス

Jason Redmond / REUTERS

  • アマゾンは7月26日(現地時間)、四半期決算において「ユーザーがどこにいてもアレクサを使えるようにしたい」と述べた。
  • これは同社のスマートフォンへの再参入を意味しているかもしれないとあるアナリストは考えている。
  • 同社のスマートフォンへの1回目のチャレンジとなった「ファイアフォン(Fire Phone)」は壮大な失敗に終わり、同社に1億7000万ドル(約190億)の損失をもたらした。

7月26日のアマゾンの四半期決算に関するプレスリリースで、ほとんど見落とされていることが1つある。

同社が「我々は、ユーザーがどこにいてもアレクサを使えるようにしたい」とコメントしたことだ。マッコーリー銀行のアナリストは、アマゾンがスマートフォンへの再参入を計画しているのではないかと考えている。

「あくまでも推測だが、アマゾンはアレクサの普及を推進するために、直接もしくは間接的にスマートフォンに再参入することになるのではないかとみている」

マッコーリー銀行のテクノロジーアナリスト、ベンジャミン・シャクター(Benjamin Schachter)氏は、過去最高益を記録したアマゾンの四半期決算の翌27日、顧客に宛てた文章で述べた。

「我々は、アレクサの能力の最大限に進化させるには、多くの人がどこにでも持ち歩くデバイスにメイン機能として搭載されることが不可欠と考えている。そう、スマートフォンにだ。アマゾンがそれを行わないことは考え難い」

同社のスマートフォン参入の最初の試み、ファイアフォンは2015年に大失敗で終わったことはよく知られている。同社はその期待外れの売り上げにより、1億7000万ドル(約190億円)の損失を計上、ファイアフォンの生産を打ち切った

だが今なら、新しいスマートフォンを“トロイの木馬”として使用し、Siriのライバルとしてアレクサを顧客の暮らしのあらゆる場面に送り込むことができる。

アマゾンにとって今回は状況が違うだろうと、他のアナリストも述べた。

7月、EUがアマゾンの強力なライバルであるグーグルに50億ドルの制裁金を科したことは、アマゾンにとって明らかな勝利となった。グーグルはファイアフォンが当時採用していたOSのような、外部企業が開発したAndroidの別バージョンもサポートしなければならないとの決定が下された。

この決定により、アマゾンはGメールやグーグルマップといったグーグルの人気アプリを利用できるようにもなる。

現在、アレクサはアプリとして提供されている。だが、アップルのSiriやグーグルのGoogleアシスタントのようなスマートフォン独自の音声入力機能になっていない。

依然として、アレクサが顧客の家庭に入り込むための主要な玄関口は、スマートスピーカーのEchoやソノス(Sonos)のようなハードウエアパートナーを通してだ。

アマゾンの幹部は、競合との差別化 —— 例えば、アレクサができるような何か —— を十分に図れなかったことがファイアフォンの敗因だったと2016年に語った

「スマートフォン業界は非常に充実している」と同社ハードウェア部門のシニア・バイスプレジデント、デイブ・リンプ(Dave Limp)氏は語った。

「当時、我々は顧客にとって十分に差別化された製品を提供することができず、我々が必要とした勢いを生み出すことはできなかった。大衆の心を捉えることができなかった」

四半期決算の翌27日、アマゾンの株価は約1.2%上昇、2018年に入ってから55%上昇している。

アマゾンの株価の推移

Markets Insider

[原文:San Francisco Bay Area cities are cracking down on free food at Facebook and other tech companies

(翻訳:Yuta Machida、編集:増田隆幸)

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