ミレニアルがアメリカの代表的ビールブランドを崩壊の危機に —— ノンアルコール飲料に生き残りをかける米ビール大手

バドワイザー

ミレニアルのビール離れが進んでいる。

Budweiser

  • バドワイザー、バドライトなどの人気銘柄を持つ世界最大のビールメーカー、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)は7月26日(現地時間)、アメリカでの第2四半期の売上高が、上記2つの主要ブランドの販売不振により、3.1%減少したと発表した。
  • ビール業界は、ワインやスピリッツを好むミレニアルの嗜好の変化で打撃を受けている。Z世代もビールよりもスピリッツを好む傾向があり、しかも上の世代ほど飲酒しない。
  • こうした傾向を受けて、ABインベブはノンアルコール飲料事業を拡大。同日、事業拡大に向けて「チーフ・ノンアルコール飲料オフィサー」を新たにエグゼクティブ職に加えると発表した。

バドライトのCMをきっかけに乾杯の合図として流行った「ディリ・ディリ(Dilly Dilly)」現象も、若い世代への同銘柄の訴求には失敗したようだ。

7月26日(現地時間)、バドワイザー、バドライトを保有する世界最大のビールメーカー、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)は、アメリカでの第2四半期の売上高が上記2つの主要ブランドの販売不振が続いていることにより、3.1%減少したと発表した。

ビール業界は、ミレニアル世代の嗜好の変化で打撃を受けている。ミレニアル世代はビールよりも、ワインやスピリッツを好む傾向がますます強くなっている。

その結果、2006年から2016年にかけて、ビールはワインとハードリカー(ウイスキーやラム、ウォッカなど)に市場シェアの10%を奪われた。ニールセンのデータによると、2016年から2017年にかけて、アメリカ市場におけるビールのシェアは1%減少した。一方、ワインとスピリッツのシェアは変わらなかった。

ミレニアルの次の世代によって、この傾向はさらに悪化することになりそうだ。Berenberg Researchのレポートによると、Z世代(Generation Z)も、ビールよりもワインやスピリッツなどを好み、しかも上の世代ほど飲酒しない。

こうした状況に対応するためにABインベブは、よりライトで、プレミアムな新しい風味のビールを販売。「ミカロブ・ウルトラ・ピュア・ゴールド(Michelob Ultra Pure Gold)」「バドライト・オレンジ(Bud Light Orange)」「バドワイザー・リザーブ(Budweiser Reserve)」シリーズなどは、直近の四半期でさらに販売を伸ばした。

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同社は26日の決算報告において、ノンアルコール飲料事業の成長を加速させるために、担当のエグゼクティブ職を設けると発表。現在、グローバル・マーケティング部門で戦略担当のバイスプレジデントを務めるLucas Herscovici氏が、チーフ・ノンアルコール飲料オフィサーに就任する

ノンアルコール飲料は現在、ABインベブの売上高の10%超を占めており、2025年までに20%まで成長させる計画だ。

バドワイザー

バドワイザー・リザーブ・シリーズ。

Hollis Johnson/Business Insider

[原文:Millennials' drinking habits are causing a crisis for America's most iconic beer brands — and now they're banking on nonalcoholic drinks to survive

(翻訳:Hughes、編集:増田隆幸)

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