ボンバルディア グローバル6000。ファンボロー国際航空ショー2018にて。
Benjamin Zhang/Business Insider
- ボンバルディア グローバル6000は同社プライベートジェットのフラッグシップ機。大型で、長い航続距離を誇る。
- ファンボロー国際航空ショー2018で、同社の展示の中心だった。
- 最長航続距離1万1112キロメートル、価格は6231万ドル(約70億円)。
- だがフラッグシップ機としてのポジションは、同社の次世代プライベートジェット、グローバル7500、同8000が引き継ぐことになる。
2018年5月、ボンバルディアはスイス・ジュネーブで開催されたEBACE2018(2018 European Business Aviation Convention and Exhibition)で新型のグローバル5500と同6500を突如披露し、業界を驚かせた。
同社は2機の存在を秘密にしていた。グローバル5500と同6500は2019年末に就航予定、また同時期にグローバル7500、同8000も就航する予定。
ボンバルディアの次世代機が待望されているなか、現行のフラッグシップ機グローバル6000の話題は小さくなりがち。
グローバル6000は、大きな成功を収めたグローバル・エクスプレスの後継機として2012年に登場した。大型で、長い航続距離を誇るグローバル6000の競合機は、ガルフストリームG650ER、ダッソー ファルコン8Xなど。
グローバル6000は、すぐに世界中を飛び回ることが必要な人や企業をターゲットにした、極めて競争の激しいマーケットを勝ち抜いている。
グローバル6000はファンボロー国際航空ショー2018で、ボンバルディアの展示の中心だった。同社のリージョナルジェットCRJ900と並べられていた。
我々はファンボロー国際航空ショーで、グローバル6000のガイドツアーに参加した。ボンバルディアの現行フラッグシップ機を見てみよう。
ボンバルディア グローバル6000。
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飛行中の写真。
Bombardier
全長30.3メートル。
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全高7.8メートル。
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全幅28.7メートル。
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翼端のウィングレットは、空気の渦のエネルギーを吸収し、乗り心地を向上させる。
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乗ってみよう!
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大理石のカウンタートップを備えたギャレー。
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ギャレーの反対側はパイロットの休憩スペース。ロングフライトの時に使う。
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前方にはトイレも。
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客室は高さ1.88メートル、全幅2.41メートル。この機は乗客14名の仕様になっていた。
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客室は3つのゾーンに分かれていた。1つ目は、4席が向き合ったゾーン。
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その後ろは、ダイニング&ミーティングエリア。通路をはさんだ反対側はエンターテイメント・センター。
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最後は、ベッドにもなる長椅子を2組備えた休憩エリア。
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長椅子は布張り、他の椅子は良質なレザー。ボンバルディアによると、ベッドには布張りが向いている。布張りはシーツがずれにくく、就寝中の温度調節にも適している。
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興味深いことに休憩エリアの壁も布張り。
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長椅子の近くには洗面所がもう1つ。
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貨物室は飛行中も出入り可能。
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客室は複数の24インチモニターと衛星通信を利用したインターネット接続を完備。
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未使用時、コントローラー類は収納されている。
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パネルを開けると、コントローラーやUSBの接続口。
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エンジンはロールス・ロイス BR710A2-20 ターボファンエンジン×2。
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最大巡航速度はマッハ0.89、実用上昇限度1万5545メートル。最長航続距離1万1112キロメートル(乗客8名、乗員4名の場合)。香港からロンドン、あるいはドバイからシンガポールまで飛べる。
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コックピットは、ロックウェル・コリンズのPro Line Fusionアビオニクス・スイート。4つの高解像度モニター、ARシンセティック・ビジョンを搭載。
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※ARシンセティック・ビジョン:AR(仮想現実)技術を使い、機体周辺の状況を映像化する技術。
操縦席のクローズアップ。
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[原文:Check out the $62 million Bombardier private jet that's Canada's answer to Gulfstream]
(翻訳、編集:増田隆幸)