スキルのフリマ「ココナラ」が旅行会社と提携——旅行プランの提案スキルをシェア

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ココナラに、ウェブトラベルのトラベルコンシェルジュが参加。オーダーメイドのプランを提案していく。

出典:ココナラ

スキルのフリーマーケット、ココナラは8月1日、オーダーメイドの旅を提供するウェブトラベルと業務提携した。ウェブトラベルのコンシェルジュがココナラのサイトに出品し、ユーザーにマッチした旅行プランを提案していく。

2018年はベンチャーの旅行サービスへの参入が相次いでいる。LINEトラベル、DMM TRAVEL、TRAVEL Now(CASH運営のBANK)、ズボラ旅に加え、7月27日にはメルカリの子会社ソウゾウも旅行分野への参入を発表した。

BANKの光本勇介CEOが「2018年は旅行の年」と“予言”したことが、現実になりつつあるようだ。

関連記事:2018年、旅行業界に旋風を起こす「ベンチャーの波」 —— なぜ異業種参入があいつぐのか?

ココナラ

ココナラに出品するコンシェルジュの画面。

出典:ココナラ

ココナラは、個人間でスキルを提供し合うサービスで、種類は20万件以上。登録会員数80万人、取引成立件数は200万件を超える。一方、提携するウェブトラベルは、国内・海外旅行をオーダーメイドで提供する旅行会社。約450人のトラベルコンシェルジュが、ユーザーに合った旅を提案している。ネット上のオーダーメイド旅行サイトとしては、日本有数の規模という。

ウェブトラベルとの提携により、コンシェルジュがココナラ上で、旅行の相談を受け付け、ユーザーに合った旅を提案。ウェブトラベルのサイトに遷移することで予約もできる。今後は、ココナラのサイトで旅行の相談に乗っている人を、ウェブトラベルがコンシェルジュとして採用する動きも考えられるという。

ココナラは、旅行業法の制約(旅行のプランを提案して報酬を得る場合、旅行業法による登録が必要)を解決しようと、旅行業者との提携を模索してきた。ココナラでは、ホテルや交通手段を含めて旅行プランを提案するユーザーがおり、「利用規則に基づき注意喚起を含む対応を適宜行ってきた」(同社広報)。今回、旅行業法に基づく旅行業者であるウェブトラベルと組むことで、コンシェルジュによる旅行プランの提案をサービスに組み込むことが可能になる。

また、ウェブトラベル側も、自社サイトでオーダーメイドの旅行を提案・見積もりしても、予約まで至らずにプラン情報を提供するだけで終わるケースがあり、課題を感じていた。

このため、オーダーメイドの旅行を提案するスキルをココナラで販売することで、スキル自体に価値が付き、双方のメリットになるとして、業務提携に至った。

トラベル

ソウゾウが旅行領域への参入を発表する前の主な旅行サービス勢力図。ソウゾウ、ココナラのCtoCの事業者が、さらにここに参入する。

(文・木許はるみ)

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