学生ローンが離婚の原因に? 最新調査で分かった、結婚生活への影響

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離婚の原因は……。

fizkes/Shutterstock

  • アメリカでは、学生ローンが結婚生活に影響を及ぼしている。
  • 学生ローンの返済を支援する「Student Loan Hero」の最新レポートによると、借り入れのある離婚経験者の10%以上が、学生ローンが離婚の原因だと答えている。
  • 住宅の購入や子どもを持つ年齢も上がっているミレニアル世代にとって、学生ローンは、経済的な苦しみの新たな材料となっている。

金銭問題は、長きにわたって離婚の主な原因となってきた。だが、これまであまり聞かれなかった新たな"お金の要素"が今、結婚生活をむしばんでいる。学生ローンだ。

Student Loan Heroの最新レポートによると、借り入れのある離婚経験者の13%が、学生ローンが離婚の原因だと答えている。

学生ローンの借入額が増加していることを考えれば、それも当然だ。4400万人以上のアメリカ人が学生ローンを抱え、その額は国全体で1兆5000億ドル(約170兆円)にのぼる。Business Insiderが以前報じたように、ここ10年で学生ローンを借りる学生の割合が増えているだけでなく、その借り入れ額も増えている。

Student Loan Heroのレポートによると、2017年に卒業した学生の平均借入額は3万9400ドルだ。これだけの金額が結婚生活の負担になることは想像に難くない。

「学生ローンが足かせとなることはよくあります」ニューヨークの法律事務所バークマン・ベトガー・ニューマン&ロッド(Berkman Bottger Newman & Rodd)のマネージング・パートナー、ジャクリーン・ニューマン(Jacqueline Newman)氏はCNBCに語った。この経済的負担が特に新婚カップルのライフスタイルに影響を及ぼし、家の購入や子どもを持つタイミングの遅れにつながっているという。

学生ローンは、家計の面でも結婚生活の面でも状況を悪化させる

統計もニューマン氏の考えを裏付ける。ミレニアル世代が家を買うまでにより長い時間を必要としているのは、住宅購入価格が1980年代から最大で39%上がっているからというだけでなく、学生ローンという借金を抱えているからだ。

「学生ローンの返済があるのに、住宅ローンまで抱える気になれない」公立大学を卒業したブーン・ポーチャー(Boone Porcher)さんは以前、Business Insiderに語った。ポーチャーさんの借入額は3万2645ドル、家を購入する前に5年間で全額返済する計画だ。

同じことが家族設計にも言える。ニューヨーク・タイムズの調査をもとにBusiness Insiderが報じたように、子どもを持ちたくない、もしくは子どもを持ちたいかどうか分からないと答えた人のうち13%は、その理由として学生ローンの負担の大きさを挙げた。そして、すでに子どもがいるもしくは子ども持つ予定だが、希望よりも少ないと答えた人の約半数は、その理由して経済的な不安定さを挙げ、より多くの子どもを持つ余裕がなく、家族設計を遅らせたと回答している(複数回答可)。

これは、回答者の46%が学生ローンが原因で家族設計を遅らせたと答えたStudent Loan Heroの調査結果とも合致する。この調査では、回答者の36%がお金のことで親に嘘をついたことがあり、25%近くが学生ローンを抱えていることをパートナーに隠していることも分かった。

しかし、ハリソン・ロー・グループ(Harrison Law Group)の家族法専門の弁護士、テトレス・ハリソン(Taetrece Harrison)氏はStudent Loan Heroに対し、学生ローンが問題を大きくさせることはあっても、それが離婚の一番の理由ではないとの見方を示している。

「通常、まず2人の関係をめぐる何かしらの問題があって、そこへ借金に対する不満が加わるものです」ハリソン氏は言う。「(学生ローンの借り入れが)主な要因だとは思いませんが、二次的な要因であることは間違いないでしょう」

[原文:An alarming percentage of divorcees say student loans ended their marriage]

(翻訳、編集:山口佳美)

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