犬を車の中に残して行ってはいけない、絶対に。
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- 気温22度の日に、直射日光を浴びる場所に車を止めておくと、1時間以内に車内温度は48度まで上がることがある。
- 暑さにさらされることでダメージを受ける可能性のあるペットや電子機器、プラスチック製品などを、夏の暑い時期に車の中に放置していはいけない。
- 夏の暑い日、車中に絶対に放置してはいけない10のアイテムを紹介しよう。
夏は、車に関して他の季節に比べて起こりやすいことが2つある。1つは自動車の盗難。アメリカ運輸省道路交通安全局(NHTSA)によると、夏は自動車の盗難が最も起こりやすい時期だという。車が盗まれてしまえば、車の中に置いてあったものも一緒に失うことになる。
もう1つは、車内温度の上昇によって、車の中に置いてあったものがダメージを受ける可能性が高まるということだ。サンノゼ州立大学のジャン・ヌル(Jan Null)氏が行った調査の結果、気温22度の日に直射日光を浴びる場所に車を止めておくと、1時間以内に車内温度が最高で48度に達することが分かった。つまり、車を盗まれなくても、気を付けていないと車の中に置いてあったものが全て暑さのせいでダメになってしまうかもしれないということだ。
大事なものを暑さから守るためには、車の中に置きっ放しにしないことだ。では、どういうものを放置すると危険なのだろうか? 夏の暑い日、車中に絶対に放置してはいけない10のアイテムを紹介しよう。
1. 人間、ペット
ペットを車に置いていくと、命の危険が。
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スタンフォード大学医学部の2005年の研究によると、多少涼しく感じるような日でも、車内温度が命に関わるレベルまで上がる可能性があるため、子どもやペットを車に残して行くのは危険だ。「気温21度でも、子どもが犠牲になったケースは何件もある」論文の筆頭著者で、救急救命の臨床指導を行う医師、キャサリン・マクラーレン(Catherine McLaren)氏はStanford Medicineに語った。
何か1つを買うために店に走るときでも、切手を貼った手紙を郵便局に出しに行くときでも、予期せぬことが起きて思ったより時間がかかってしまえば、大事な人やペットの命を危険にさらす可能性がある。
2. 薬
暑さは薬に悪影響を及ぼすことも。
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「製薬会社は大半の薬について、約20~25度の室内での保管を勧めています」医師のSkye McKennon氏はニューヨーク・タイムズに語っている。
3. ペットボトル、プラスチック製の容器に入った食べ物
BPAなど、からだに悪影響を及ぼしかねない化学物質が中身に溶けだす可能性も。
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4. 携帯電話、タブレット、パソコン、その他の電子機器
暑さは、バッテリーにダメージを与えかねない。
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直射日光が当たる場所に端末を置いておくと、バッテリーにダメージを与えかねない。特にリチウムイオン電池の場合は注意が必要だ。アップルによると、気温が35度以上になると、バッテリーに取り返しのつかないほどのダメージを与える可能性がある。
5. 日焼け止め
高温にさらされると、日焼け止めの効果が下がる可能性が。
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6. 酒
暑さでまずくなったビールやワインを飲みたくはない。
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7. チョコレート
チョコレート菓子で知られるリンツ(Lindt)によると、チョコレートは約26度を超えると溶け始める。
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8. クレヨン
クレヨンも車の中が暑いと溶ける。クレヨンなどを作っているクレヨラ(crayola)によると、約40度で柔らかくなり始め、48度を超えると液体になるという。
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9. 空気入りタイヤ
ゴムが弱くなってパンクしたり、中の空気が温められて膨張、タイヤが爆発することも。
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10. メガネ
フレームが溶けることも。
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[原文:10 things not to keep in your car in the summer]
(翻訳、編集:山口佳美)