テスラのCEOイーロン・マスク氏。同社を非公開化したい考えを示した。
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- ニューヨーク大学のマーケティングの教授、スコット・ギャロウェイ(Scott Galloway)氏は、テスラのCEOイーロン・マスク氏は、自身をリスキーな立場に追いやったとツイートした。
- ギャロウェイ氏は、マスク氏を「現代のトーマス・エジソン」と呼んだが、テスラの非公開化に必要な資金が確保できていなければ、法的な問題になりかねないと指摘している。
- 「今日のイーロンのツイートには驚かされた。現代のトーマス・エジソンはレールを外れたのではないか。『資金は確保した』というのは、もう彼の手元に資金が用意されているか、彼が市場操作の罪を犯したかのどちらかを意味する。ショート・セラーに対する彼の憎悪は増しているようだ」ギャロウェイ氏は言う。
- 8月7日(現地時間)、マスク氏はツイッターでテスラを非公開化した考えを示していた。
テスラのCEOイーロン・マスク氏は、自身をリスキーな立場に追いやった —— ニューヨーク大学のマーケティングの教授、スコット・ギャロウェイ氏はツイッターで述べた。
ギャロウェイ氏はマスク氏を「現代のトーマス・エジソン」と呼んだが、テスラの非公開化に必要な資金が確保できていなければ、法的な問題になりかねないと指摘している。
「今日のイーロンのツイートには驚かされた。現代のトーマス・エジソンは、レールを外れたのではないか。『資金は確保した』というのは、もう彼の手元に資金が用意されているか、彼が市場操作の罪を犯したかのどちらかを意味する。ショート・セラーに対する彼の憎悪は増しているようだ」ギャロウェイ氏はツイートした。
マスク氏は7日、テスラを非公開化したい考えを示して、市場に衝撃を与えた。同社は2010年から株式を公開してきた。
当初、マスク氏はこの考えをツイッターを通じて明らかにした。ここで、同氏は非公開化に向けて、資金を確保したと述べた。このツイートの後、テスラの株価は上がり、取り引きが終了するまでに最大で12%伸びた。
同社はマスク氏が従業員に送ったメールを公表。その中で、同氏は会社の非公開化は「将来に向けた最良の道」だと述べた。上場企業であることへのプレッシャーによって雑念が生じ、長期的に見て最良の決定にならないような短期的な思考を促すと言う。だが、最終的な決定は、株主投票が行われるまで下すことはできないと加えた。
ギャロウェイ氏はその後、証券取引委員会(SEC)のマスク氏への対応に疑問を投げかけている。ギャロウェイ氏は、"イノベーター"という評判があるがためにマスク氏は、他のCEOなら引くであろう規制当局の注意の対象になっていないのではないかと示唆した。
「我々はもはやキャラクター崇拝をしないが、イノベーターは崇拝する」ギャロウェイ氏は言う。「お願いだからSEC/DOJは、海兵隊やCIA、国立公園局にでも入って、自分の仕事をしてくれ」
(翻訳、編集:山口佳美)