ミレニアル世代6割が関心持つ「スラッシュキャリア」って?収入以上に大事なこととは

ミレニアル世代のイメージ写真

ミレニアル世代には一社で勤めあげるという感覚は希薄だ。

撮影:今村拓馬

国内初のインターネット専業銀行・ジャパンネット銀行が、ミレニアル世代(同行のこの調査の定義では18~25歳の若年層)とその親に対して働き方に対するアンケート調査を行ったところ、ミレニアル世代の40%がさまざまな会社でキャリアを積みたいと考えており、さらに同世代の60%が複数の仕事や活動を掛け持ちする「スラッシュキャリア」に興味を持っていることがわかった。

この2つの新しい働き方に関して、親世代(40~59歳)の関心は低く、ミレニアル世代とその親世代の働き方、会社に対する意識ギャップが大きいことが伺える。特にミレニアル世代の起業・副業に対する関心の度合いは顕著に高いことが明らかになった。

「複数の仕事を掛け持ちした方が楽しい」

調査は2018年6月下旬に18歳から25歳の有職者男女300人のミレニアル世代と、18歳から25歳の子どもを持つ40~59歳の有職者男女300人を対象にインターネットで行った。

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ミレニアル世代は、複数の会社で働くことが自身に多様性をもたらすと考えている。

Getty Images/PeopleImages

まず「いろいろな会社で経験を積む」のと「一つの会社で長く働く」ではどちらが自分の目指す働き方に合致しているかを聞いたところ、「いろいろな会社で経験を積む」と答えた親世代が25%にとどまったのに対し、ミレニアル世代では40%に上り、世代間で15ポイントの差がついた。

ミレニアル世代がいくつかの会社を志向する理由としては、「一つの会社だと固定観念にとらわれてしまい、限定的な経験しか身につかない」(25歳男性)、「さまざまな職場を経験したほうが視野が広がり、自分のやりたいことや合っていることがわかる」(24歳女性)などの声が上がった。

ミレニアル世代は「起業」についての意識も高い。「起業経験がある、または今後起業したいと思っている」人の割合は22%で、親世代の14%を上回った。

副業については、「本業以外にもいろいろな活動をしたいと思うか」という問いに対し、ミレニアル世代の57%が「そう思う」と回答。親世代の47%と比べ10ポイント高い結果となった。

「本業一本よりも複数の仕事を掛け持ちしたほうが楽しいと思う」と答えた割合も、ミレニアル世代は62%に達し、親世代の50%と比べ大きく差がついた。実際に「副業をした経験がある、あるいはしてみたい」と思う人は、ミレニアル世代では70%、親世代は57%だった。

近年、複数の仕事や活動を掛け持ちすることは「スラッシュキャリア」とも呼ばれる。SNSなどで複数の肩書をスラッシュ(/)でつないで表す様子からこう呼ばれるが、従来の働き方の枠組みにとらわれないミレニアル世代こそが、スラッシュキャリアをけん引しているといえる。実際に「スラッシュキャリアという働き方は、今後広まっていくと思う」と答えたミレニアル世代は69%に達し、「スラッシュキャリアに興味・関心がある」人の割合も60%に上った。

7割が複数の収入源を希望

ジャパンネット銀行では今回、仕事や働き方と切り離せない「お金」の問題についても調査を行った。

通帳を管理するイメージ

複業によって複数の収入源を持ちたいと考える人も増えている。

Getty Images/Virojt Changyencham

「本業一本で収入を得るよりも複数の収入源を持ちたいと思う」と考えるミレニアル世代は69%で、親世代の60%を上回った。

さらに「本業一本よりも複数の仕事を掛け持ちしたほうが稼ぎやすい」と思う人はミレニアル世代で71%、親世代61%と、お金の面でもミレニアル世代の「スラッシュキャリア志向」が鮮明になった。

さらに今回の調査では、ミレニアル世代の59%が「仕事において収入よりも重視していることがある」と回答。具体的には複数回答で「自分が好きなことを仕事にできる・活かせること」(48%)がトップで、次いで「残業がない/少ないこと」(38%)、「会社の人間関係が良好であること」(32%)と続いた。

一連の調査結果で、ミレニアル世代の働き方に対する意識が親の世代以上に多様化していることに加え、起業・副業に対する関心度が高いことがわかる。さらに、ミレニアル世代が、自分らしく働けるという点を仕事の大切な部分だととらえている実態も浮き彫りになった。

これらは複数の収入源を持つことによって、自分らしい生き方を考えるミレニアル世代ならではの新しい働き方が今後、増えていく動きの表れでもあるといえそうだ。親世代、さらにそれより上の世代は、若い人たちのこうした新しい発想についていけるだろうか。

(文・中村宏之)

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