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ミレニアル世代の仕事・お金観を知る「5つの問い」——「欲しいものがない」は本当か?

大久保さん、正能さん、後藤さん

複業、パラレルキャリア、フリーランス。働き方は多様化してきているが、「稼ぎ方」はどうか。当たり前のように受け入れてきた「月1回の振り込み」は果たして“当たり前”なのだろうか。

8月1日夜、東京・六本木のワークプレイス「KaleidoWorks」で、新しい働き方・稼ぎ方についてイベント「みんなの『稼ぎ方』改革〜お金と自分の関係はもっと自由になる〜」(主催:Business Insider Japan)が開催された。

会場は仕事帰りのビジネスパーソンで満席に。ミレニアル世代に加えて管理職世代の参加者も多く、人材の採用や定着に課題を抱える中、新しい働き方への関心の高さがうかがえた。

スピーカーのプロフィール:

大久保伸隆(元エー・ピーカンパニー副社長)

1983年生まれ。大学卒業後、大手不動産会社に就職するものの、約1年で退職。2007年、エー・ピーカンパニーに入社。2008年12月、「塚田農場錦糸町店」の店長に抜擢。取締役営業本部長、常務取締役営業本部長などを経て、2014年、30歳で取締役副社長に。アルバイトを含む従業員を、精神的かつ経済的に満足させる独自の経営により、13年経産省主催のおもてなし経営企業選入選、15年厚労省主催パートタイム労働者活躍推進企業奨励賞受賞。2018年6月に退社し、独立。

正能茉優(ハピキラFACTORY代表取締役/ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社 スマートプロダクト部門/慶應義塾大学大学院 特任助教)

1991年生まれ。 慶應義塾大学在学中、地方の商材をかわいくプロデュースし発信・販売する(株)ハピキラFACTORYを創業。大学卒業後は、広告代理店でプラナーとして活動。現在は、ソニーモバイルにてスマートプロダクトに携わりながら、ハピキラの経営も行う。 その「副業」という働き方の経験を活かし、2016年度、経済産業省「兼業・副業を通じた創業・新事業創出に関する研究会」の委員にも。2018年度からは「自らの手で、働き方の選択肢を増やせる人を育てたい」という想いから、慶應義塾大学大学院特任助教として新事業創造プログラムも担当。

後藤道輝(ペイミー社長)

1992年生まれ。慶應義塾大学卒業。East Ventures、メルカリ、CAMPFIREを経て、DeNAに中途入社。DeNA戦略投資推進室での勤務を経て、2017年7月にペイミーを設立。「お金に縛られず、若者たちがもっと自由に挑戦できる世界をつくりたい」という思いから、給料即日払いサービスアプリ「Payme」をリリースする。

後藤さんのインタビューはこちら:お金と自分の関係をもっと自由に——25歳起業家が「Payme」で描く未来とは

第1部は、自分ならではの働き方を実現してきた3人によるトークセッション。「若い世代が求める働き方、稼ぎ方とは」「どのような環境を作れば優秀な人材がより成果を出せるか」をテーマに語り合った。

Q1.20代の貯蓄ゼロは6割。このままでいいの?

大久保さん

元エー・ピーカンパニー副社長の大久保伸隆さん。アルバイトに権限委譲をするなどアルバイトが辞めない仕組みをつくった。

大久保さんは「貯蓄ゼロに問題があるとは思わない。僕も28歳まで貯蓄ゼロだったけれど、その分、経験を買っていたと思う。“稼ぎ方”を知っていれば大丈夫」と話す。

「大事なものをずっと使いたいから、欲しいものはあまりないです」という正能さんも「“もしも”のために貯蓄が必要というのは昔から言われてますが、これからは“ポジティブもしも”があると思うんです。もし何かに挑戦したいと思ったら?もし会社を辞めて何かを始めたいと思ったら?そういう意味では貯蓄はあったほうが楽しい人生になるのかな」と語る。

「洋服も、ブランドものだから欲しいわけじゃない。可能性につながるものにはお金を使います。例えば先日、知人がデザインした、スマホの操作で暖かくなるIoTコートを買ったんですが、これ1つで話題が広がって人とのつながりができる。ブランドものより“可能性もの”ですね」

後藤さんが提供している給与即日払いサービスは、まさに貯蓄ゼロの人に向けたもの。

「給与を即日使っても、また翌日稼げばいい。お金を理由にあきらめないカルチャーを作っていきたい」と自らの事業に込める思いを語りつつ、自身は「貯蓄ゼロに近い。会社の中で僕が一番月給が安い。自分の月給を減らして、その分でインターンを雇った」と明かす。

3人に共通している点は、「貯蓄はなくてもいい、それよりも、自分の未来に投資しているかどうか」だった。

Q2.ミレニアル世代は「お金はいらない」「買いたいものがない」?

正能さん

ソニーモバイル社員でありながら、ハピキラの代表も務める正能茉優さん。

正能さんは「お金がいらないというわけではない」と言った上で、自身の人生観を語る。

「仕事や家族、友人との時間など、人生を構成するすべての要素について、それぞれ70点でもいいからバランスよく楽しみたいのが、この世代の特徴です。東日本大震災の影響が大きいですね。『いつか楽しいことをしよう』と仕事だけを頑張っても、その『いつか』が本当に来るのかわからないと知ったから。

『いつか』を待つより、日々バランスを取って毎日を心地良く生きることに力を注ぎたい。そうすると仕事に割ける時間は相対的に少なくなる。

そう考えたとき、お金持ちになりたいわけではないんですが、私の場合、紅茶を飲むならロイヤルミルクティーがいいというように、少しだけ豊かな人生を好むので、人の1.3倍お金がかかるんです。だから、“1時間あたり”を最大化することを意識しないといけない」

Q3.どうすればミレニアル世代はもっと働きやすくなる?

後藤さん

「お金を言い訳にしない世の中を作りたい」という思いでペイミーを起業した後藤道輝さん。

売り手市場の中で、入社してすぐに辞める若手社員が多いことが問題視されている。それに対して後藤さんは「辞めることには問題はない。終身雇用が前提となっていること自体が問題」と指摘。

「これから先、副業が解禁されることで個人のスキルを活かして仕事をする機会はもっと増えていくと思います。人によっては1日5万円や10万円の超短期案件を受けることもあるはず。そんなとき従来の支払いサイクルに縛られず、すぐに給料を受け取れたら、もっと自由な働き方ができるはず」と自由な働き方を実現するために給与の仕組みを変える必要があると語った。

大久保さんは、「副業が当たり前になってきましたが、逆に副業しないでこの会社が最高という状態を作り出したい」と言う。

「働くモチベーションとして一番大きいのは、不安がないことです。働きやすさや働きがいなど、表現はいろいろだと思うのですが、自分が役立てるという実感を持たせてあげること、未来を見せてあげること。それが個人としてのパフォーマンスを発揮するのにつながります」(大久保さん)

第2部は「Q&Aセッション 〜どうすれば自分らしい働き方ができるのか〜」。登壇者が参加者からの質問に答えていった。そのハイライトをお伝えする。

Q4.理想の働き方・稼ぎ方とは?

イベント会場の様子

参加者からの質問が多数集まった。登壇者が1問ずつ回答していく。

「遊ぶことも好きなので、遊びと仕事の境がないことが理想。例えば海の横で農業をしてドローンを飛ばして確認して、時間ができたらスキューバダイビングのインストラクターをする……など効率を上げつつ時間を楽しいところに使っていきたい」と言うのは大久保さん。

後藤さんは「稼ぐことにそこまで興味がない。自分の仲間が楽しく稼いでくれればいい。夏休みに山小屋や海の家でカレーを作って皿洗いをして帰るなど、レジャーの一環としてマイクロタスクを切り出し、しかも報酬が即日もらえれば、搾取されるのではなく楽しい働き方に変わる。働くことのコミュニケーションツールとしてお金があるので、それを即時化していきたい」と、やはり楽しく働いて稼ぐことを提唱した。

Q5.成功体験を得るコツはあるのか?

質問に答える3人

それぞれに自分らしい働き方をする3人が、明快に質問に答えていく。

大久保さんは「いきなり大きな成功を目指すのではなく、小さな成功体験を積み重ねること。会社組織で大きく変えようと思うと反対がある。他人と比較して大きな成功を目指すより、自分に今できることを積み重ねていけばいいと思う」。

正能さんは 「2つあります。1つは、自分ができたと思うだけでは成功体験にならないので、社会とのつながりの中で何らかのアクションを起こして、それが認められること。私がハピキラを始めて、初めてプロデュースした小布施町のお菓子『栗鹿の子』は、買った人にも喜ばれ、小布施の人たちにも喜ばれ、さまざまな目線から「認めてもらえた」という感覚が得られました。

2つ目は、アウトプットまでたどり着けるよう、自分が成功できる規模感を把握すること。当時『栗鹿の子』は10日間で2000個を売ったのですが、もし1万個売ると考えていたらできてなかったと思う」。

後藤さんは「Twitterに正直な気持ちを書くこと。1年前の自分のツイートを読み返すと、あのときなぜこんな小さなことで悩んでいたんだろうと成長を感じる。仲間を探してファボる(お気に入りに登録する)とつながりもできる。僕も起業してから起業家を積極的にフォローしてファボしています」と、それぞれ個性的なアドバイスが飛び出した。

ネットワーキングの様子

最後は登壇者も交えたネットワーキングの時間。トークセッションとネットワーキングを通して、思いがけない働き方、稼ぎ方があることを発見できたようだ。

自分に合った働き方、稼ぎ方を一足飛びに実現することは簡単ではないかもしれないが、3人のアドバイスのように少しずつでも動けば必ず変わっていくはず——そんな希望が感じられるイベントだった。

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