会場選び、ドレス選び…… ウェディング業界に起きている大きな変化とその理由

披露宴会場

フォーマルな結婚式を望まないミレニアル世代が増えている。

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  • 伝統的な結婚式を望まないミレニアル世代が増えている。
  • こうしたトレンドを受け、アメリカでは結婚式会場の定番だった宴会場やホテルのレセプション・ルームなどを利用するカップルの数が減っている。
  • 一方で、納屋や農場などを結婚式や披露宴の会場として使用するのが人気となっている。

シャンデリアが輝く中、頭からつま先までスーツやドレスで着飾って、友人の結婚式に出席する時代は終わろうとしている。

アメリカの結婚情報サイト「The Knot」の調査によると、過去8年で結婚式や披露宴の会場として、宴会場やホテルのレセプション・ルームといった定番の場所を利用するカップルの数は大幅に減少した。一方で、納屋や農場といったあまり一般的とはいえない場所を会場として使うのが流行り始めているという。

「自分たちだけの、飾り付けをあまり必要としない、低予算で利用できる伝統的でない会場での結婚式を選ぶカップルが増えるにつれ、ブラックタイを着用するようなフォーマルな結婚式を見かけることが減りました。地味な納屋であれ歴史ある図書館であれ、自分たちの個性を反映した会場を彼らは好むようです」。The Knotのマギー・シーバー(Maggie Seaver)氏は、最近のブログ投稿で書いている。

コネチカット州やニューヨーク市、ハンプトンズでウェディング・プランナーをしているアシュリー・ダグラス(Ashley Douglas)氏は、顧客の大半が伝統的な結婚式を避けるようになったと言う。その主な理由としてダグラス氏は、多くのカップルが年齢を重ねてから結婚していることと、結婚式の予算に余裕があることを挙げる。つまり、自分たちの結婚式を比較的自由に考えらえるということだ。

「10年前、新郎新婦は結婚式を挙げるのに、親のお金が頼りでした。でも今は、自分たちのやりたいようにできますし、自分たちがどういう人間であるかを結婚式に反映させたいと考えているのです」。ダグラス氏はBusiness Insiderに語った。

ただ、だからといって彼らが必ずしもカジュアルな式を好むということではない。頑張り過ぎているように見せたくないだけなのだと、ダグラス氏は言う。

「彼らは納屋を使うかもしれませんが、清潔で新しいものでなければなりません」

工場や屋根裏部屋も人気だという。

「結婚式を挙げるカップルが好きに空間作りができるよう、何もないスペースを提供しているのです」。結婚情報サイト「WeddingWire」のエディター、アン・チャートフ(Anne Chertoff)氏はBusiness Insiderに語った。

「カップルはレンガ造りの壁やコンクリートの床、もしくは今、結婚式の飾り付けとして流行りのペンダントライトやフラワーアレンジメントが吊るせるような高い天井のある広いスペースを探しています。古い工場が多いですね」

カジュアル化するウェディンクドレス

変化しているのは、"結婚式をどこでやるか"だけではない。伝統的なウェディング・ドレスを避ける花嫁も増えている。

その結果、こうしたデザインのドレスを売る店の中には打撃を受けているところもある。オーダーメイドのドレスを販売していたアルフレッド・アンジェロもその1つだ。同社は2017年7月に突如閉店、倒産した

2018年2月には、アメリカの格付け会社ムーディーズが、ウェディングドレスやブライズメイドのドレスを販売、300店舗を展開するデイビッズ・ブライダル(David's Bridal)について、ここ2年で来店者数と既存店売り上げが減っているとして、その格付けを「安定的」から「ネガティブ」に下げた。

「業界内の競争が激しさを増したことに加え、ウェディングドレスやブライズメイドのドレスのカジュアル化が進んだ結果だと、我々は見ている」。ムーディーズのアナリスト、ラヤ・ソコリャンスカ(Raya Sokolyanska)氏は当時、投資家向けのメモに書いた

デイビッズ・ブライダルは、今のトレンドに適応しようと努力している。

「結婚式のカジュアル化が進む中、オンラインで(ドレスを)購入する花嫁は増えるだろう」。デイビッズ・ブライダルの広報担当は2月、Business Insiderに語った。

「我々はこうしたトレンドを取り込んでいく」

[原文:Millennials' preferences are leading to major changes in the wedding industry

(翻訳、編集:山口佳美)

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