9枚の写真で見る、ロシアの最新鋭超音速爆撃機ツポレフ22M3M

ツポレフ22M3M

ツポレフ22M3M。

United Aircraft Corporation

ロシアは8月16日(現地時間)、超音速爆撃機ツポレフ22M3(Tu-22M3)の最新型、ツポレフ22M3M(Tu-22M3M)を公開した。

アップグレードされたツポレフ22M3Mは、冷戦時代に作られたツポレフ22Mのアビオニクス(航空電子機器)、通信機器、管制システムの近代化に注力。さらに同機は、核兵器を搭載できるだけでなく、空中発射弾道ミサイルをはじめ、ロシアが誇る強力なミサイルを搭載可能。

特に、ロシアがアメリカの空母打撃群を想定して開発した最新の対艦ミサイル KH-32を搭載することで、対艦攻撃機としての役割も担うことは、アメリカにとって深刻な脅威となる。

見てみよう。

ツポレフ22M3Mはツポレフ22の発展型。オリジナルのツポレフ22の初飛行は1950年代末、以来、数回のアップグレードが行われた。

格納庫から引き出されるツポレフ22M3M

United Aircraft Corporation

最新型の22M3Mの1つ前のモデルは、22M3。1989年に運用開始。

出典 :Tupolev

機体のサイズは22M3と同じ。全高11.05メートル、全長42.46メートル。

格納庫から引き出されるツポレフ22M3M

United Aircraft Corporation

出典 :Tupolev

エンジンも22M3と同じクズネツォフNK-25 ターボファンエンジン2基。最高速度は時速約2000キロメートル、実用上昇限度は1万4000メートル。

ツポレフ22M3Mの後ろ姿

United Aircraft Corporation

出典 :The Diplomat, Tupolev

最新型のツポレフ22M3Mは、The Diplomatによると「最新のアビオニクス、デジタル無線航法システム、新しい通信システム、最新の火器管制システムを搭載、空中発射弾道ミサイルや長距離対艦ミサイルを含む精密誘導空対地ミサイルなどが発射可能となった」。

格納庫から引き出されるツポレフ22M3M

United Aircraft Corporation

ロシアの長距離航空司令Sergey Kobylashは8月16日(現地時間)、ツポレフ22M3MはAI(人工知能)も搭載していると述べた。

出典 :The Diplomat,Defence Blog

さらに新型のKH-32長距離巡航ミサイルも搭載可能、KH-32は、特にアメリカ海軍の空母打撃群の攻撃を想定して開発された。

ツポレフ22M3M

United Aircraft Corporation

KH-32の射程距離は620マイル(約1000キロ)とされ、成層圏まで上昇した後、急降下して最大マッハ4のスピードで目標に迫る。

この複雑な飛行パターンと驚異的なスピードのため、アメリカ海軍のミサイル防衛システムでは迎撃が極めて難しい。また長い射程距離を誇るため、ツポレフ22M3Mは、アメリカ海軍のF/A-18スーパーホーネットの攻撃の手が及ばない安全な場所からKH-32を発射できる。

キンジャル(Kinzhal)極超音速ミサイルも搭載可能とみられる。だが最大搭載量は約2.4トンのまま。

ツポレフ22M3M、横から

United Aircraft Corporation


KH-15 空中発射弾道ミサイルも搭載可能。

ツポレフ22M3M、斜め後ろから

United Aircraft Corporation

出典 :The Diplomat,TASS

初飛行は2018年9月までに行われ、運用開始は2021年の予定。

ツポレフ22M3M

United Aircraft Corporation

出典 :RIA

ロシアは現在、60〜100機超の22M3を保有、そのうち30機を22M3Mで更新する計画。

ツポレフ22M3M、正面

United Aircraft Corporation

出典 : The Diplomat, Interfax

[原文:9 photos of Russia's new Tu-22M3M nuclear bomber — a nightmare for the US and its foremost weapon

(翻訳、編集:増田隆幸)

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