イギリス、SNSの投稿で「広告」であることを明示していない有名人を一斉調査 —— 年内に名前を公表へ

ミリー・マッキントッシュ

ミリー・マッキントッシュも、インスタグラムで「広告」と明示しなかったセレブの1人だ。

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  • イギリスの競争・市場庁(CMA)は、有名人やソーシャルメディアのスターが、インスタグラムやYouTubeといったプラットフォームで、その投稿が報酬の発生する「広告」であることを明示していないケースがあるとして、調査を進めている。
  • CMAは、こうした不正の疑いがある多数のスターに書面を送付し、年内に名前を公表するとしている。
  • 現段階では、プラットフォームがこうした不正をなくすために十分な対策を講じているかどうかを調査するには至っていない。

イギリスの競争・市場庁(CMA)は、有名人やソーシャルメディアのスターがインスタグラムなどのプラットフォームで、報酬を受け取ってブランドの宣伝をしていることを明示していないとして、調査を開始した。

CMAはさまざまなソーシャルメディアのスターに対し、自身の投稿や、休暇から化粧品に至るまで、彼らがブランドと結んでいる契約内容について、情報をまとめるよう書面で求めている。

書面を受け取った者は、イギリスの消費者法に違反している恐れがあり、CMAの求めに応じない場合、同庁から告訴される可能性もある。

同庁は、年内に調査対象となっている者の名前を公表する方針だ。彼らは、ネット上で多数のフォロワーを抱える有名人だと考えられている。

広告規制に抵触したソーシャルメディアの有名人は過去にもいた。自身の投稿で、商品やサービスを宣伝することによって報酬を受け取る場合、それが広告であることを明示しなければならないのだ。

リアリティー番組で一躍有名になったミリー・マッキントッシュ(Millie Mackintosh)の2015年のケースはその1例だ。インスタグラムで130万人のフォロワーを持つ彼女は、ソフトドリンク「J2O」の映った動画を広告と明示せずに投稿し、広告基準局(ASA)の厳重注意を受けた

現段階でCMAは、インスタグラムやYouTubeといったソーシャルメディア・プラットフォームが、広告であることが分かりにくい投稿を取り締まるのに十分な対策を講じているかどうか、調査するには至っていない。だが、今回の結果次第で、調査が拡大する可能性もある。

「自分が好きな有名人が服やコスメ、車、休暇を薦めるのを目にすれば、消費者はその影響を受けて購入するかもしれません」。CMAの消費者保護の担当幹部、ジョージ・ラスティー(George Lusty)氏は述べた。

「だからこそ、有名人がある商品を薦めているのが、個人的に購入したものだからなのか、ブランドから報酬もしくは何らかの謝礼を受け取っているからなのか、明示されていることが極めて重要なのです」

[原文:Instagram and YouTube stars are being investigated for not declaring when they're paid to promote brands

(翻訳:Ito Yasuko、編集:山口佳美)

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