ほとんどの人が不得意で、最も過小評価されているスキルとは?

会話風景

アクティブリスニングの姿勢を示すことでコミュニケーションの質は向上する(写真はイメージ)。

Burg/Flickr

  • コミュニケーションは、ビジネスにおいて最も重要なスキル
  • 良いコミュニケーションのポイントは、会話に参加している時のアクティブ・リスニング(積極的傾聴)
  • あなたがアクティブリスニングしていることを示すために、ミーティングを始める時は、自分の議題に取り掛かる前に、あなた以外の参加者のミーティングにおけるゴールを確認する。
  • 誰かが話をしている時は、その人の目を見て、話し方ではなく話の内容に集中する。
  • 相手のメッセージの核心を突き止める努力をし、重要なポイントを要約して繰り返す。彼らが伝えたかった内容を実際に聞いていたことを示すために。

筆者がオラクル・データ・クラウドで、シニア・バイス・プレジデント兼ゼネラルマネージャーとして働いていた時、我々のプラットフォームの資料が欲しいというベンダーとの打ち合わせを行った。

その会社の営業担当者たちは、我々のことを理解する前にセールストークを始めた。

彼らの説明は我々のサービスには無関係どころか、我々の競合企業を取り上げていた。彼らは話を始める前に我々のニーズを聞いていれば、生産的な会話を楽しめていただろう。代わりに、彼らは手ぶらで帰ることになった。

アクティブリスニングを実践していれば、手ぶらで帰らずに済んだかもしれない。

聞き手が会話に完全に集中し、内容をよく考え、話の内容を理解していることを示せば、話し手は大切にされていると感じる ── そしてたぶん、同意を得やすくなる。悪いリスニングは逆の効果を生み出す。

そして、強力なコミュニケーション・スキルはセールスパーソンだけのものではない。CEOからプロダクト・マネージャー、大学を卒業したばかりの新人まで、アクティブリスニングという忘れ去られたテクニックを特訓することは、あらゆる人の役に立つだろう。

相手の話をただ“聞く”のではなく、よく“聴く”

アクティブリスニングは、会話に参加している全員の役に立つ。

話し手は、評価されていると感じ、聞き手は、より多くの情報だけでなく、話し手の好意も得ることができる。Win-Winとなる。

ギャラップの調査によると、従業員の過半数は、職場で疎外感を感じている。

アクティブリスニングをしっかりと実践することは、リーダーと同僚たちがチーム内の分断を修復し、エンゲージメントを高めることに役立つ。まずは、以下の5つから始めてみよう。

1. 会話を独占しない

我々はしばしば、自分のアジェンダやゴールだけを頭に置いてミーティングに参加する。そうではなく、他の参加者に彼らのミーティングのゴールを聴くことから始める。

ミーティングであなたの目標がすべて達成できなくても、OK。次のミーティングでそれらを優先すれば済むこと。

この方法は、話す量を減らし、相手の話を聞く時間を増やし、最終的には良い結果をもたらすことができる。

2. 話し手に集中し、相手の目を見る

百聞は一見にしかず(seeing is believing)。相手の目を見ることは、エンゲージメントを保つ良い方法。

ビデオ会議でも同じ。話をする時はカメラをしっかり見る。

3. まず、話の内容を理解する。判断はそのあと

会話センスに欠ける人を無視することは簡単。だが、ウィンストン・チャーチルのようにうまく話さないからといって、相手の話に意味がないわけではない。

判断を急ぐのではなく、会話の内容に集中し、相手の言葉に価値を探そう。相手の話し方に気を取られなければ取られないほど、相手が伝えたい内容をよりしっかりと聴くことができる。

4. 話を要約し、大事なポイントを広げる

このテクニックは、ミーティングで驚くほど効果的。

直前に話をした人のメッセージの核心を突き止める努力をし、さらに価値あるポイントになるようを話を広げる。

会話を発展させていくことに注力することは、あなたが話を聞いている証になるだけでなく、あなた自身を会話に積極的に参加させることにもつながる。

5. 最後にもう一度、繰り返す

リスニングで最も見過ごされる部分がフォローアップ、つまりは繰り返すこと。

ミーティングで話された重要な点をすべて要約し、明確かつ簡潔にまとめたメッセージを送る。

そうすることによって、注意深く話を聴き、会話の内容を重要と考えていることを示す。もし、正確なメモを取ることや、やるべきことをまとめることが苦手なら、ミーティング用AIを試してみると良い。

こうしたちょっとしたテクニックを実践することで、リスニングという失われたテクニックを復活させ、最高の聞き上手になることができる。


[原文:I'm a CEO and the most underrated business skill is one most people are terrible at

(翻訳:Yuta Machida、編集:増田隆幸)

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