インドネシア警察は先週、対テロ作戦を実施した。
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- 18日に開幕したアジア大会2018を前に、インドネシア警察は8カ月にわたって治安向上のための任務を続けてきた。
- 国際人権NGOのアムネスティ・インターナショナルによると、この任務には数十人の軽犯罪者の殺害も含まれていた。
- その数は、首都ジャカルタと南スマトラ州だけで31人にのぼるという。
- 犯罪容疑者の扱いについて、警察は、相手が反撃してくれば撃つのみだと話している。
- オリンピックに次ぐ規模のアジア大会は、9月2日までインドネシアで開催される。
アジア大会に先駆け、インドネシア警察は路上犯罪を減らすために、31人を容赦なく殺害したと非難されている。
アムネスティ・インターナショナルは、アジア大会の開催国インドネシアの首都ジャカルタおよび南スマトラ州で、インドネシア警察が数カ月の間に31人を撃ち殺したと述べた。
アムネスティはさらに41人が足を撃たれて負傷したと言い、インドネシア政府や国際社会に対して行動を呼びかけている。
インドネシア警察の活動は、アジア大会の準備と「明らかに」結びついていたと、アムネスティは指摘する。
アジア大会に先駆けて、対テロ訓練を行う警察(2018年8月15日)。
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アムネスティ・インターナショナルの報告は、インドネシア当局のこれまでの発言とも矛盾しない。
同国のティト・カルナビアン国家警察長官は以前、部下に対し「逮捕に抵抗する麻薬密売人を撃つことをためらってはならない」と話していた。
「現場では、麻薬密売人に発砲すれば彼らは逃げてしまう」。フィリピンのドゥテルテ大統領が主導する麻薬戦争に触れ、ジャカルタ・ポストは報じた。
約1万2000人のアスリートが出場する8月18日に開幕したアジア大会は、オリンピックに次ぐ大規模な国際大会だ。
Business Insiderは、アムネスティの報告についてインドネシア国家警察への取材を試みている。
[原文:Indonesia reportedly gunned down 31 people to reduce street crime ahead of the Asian Games]
(翻訳、編集:山口佳美)