この夏はビジネス本が豊作だ —— “決算が読めるノート”筆者が選ぶ最強本6冊を一挙公開

読書

「決算が読めるようになるノート」筆者の、シバタナオキさんがこの夏に読んだ本とは。

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今日はいつもの決算分析とは異なり、本の紹介をしていきたいと思います。

普段はあまり日本語の本を読まないのですが、なぜか7月はとても面白い本が多かった当たり月だと思っています。

私が2018年7月に読んだ本の中から、特に面白いと思ったものを6冊選び、独断と偏見で勝手なランキングにしてご紹介したいと思います。

第6位: 頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法

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この本は、私を含めてついカッとなってしまってエネルギーを無駄遣いしてしまう人のための本です。

アホと戦うというだけではなく、自分が怒ることによって相当なエネルギーを無駄遣いしているということに気づかされただけでなく、イラッとしそうな時にどのように自分自身をいさめれば良いのか、というのを教えてくれる良書だと思いました。

ついついイライラしてしまいがちな方や、周りにイライラしやすい方が多い、という方に、オススメしたい一冊です。

第5位: OKR(オーケーアール)シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法

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OKRというのは、シリコンバレーを中心に最近市民権を得つつある、人事評価システムです。

OKRや、OKR的な考え方を取り入れたいと思っている会社は実は多い気がしますが、日本語で詳しく解説された本は今まであまりなかったのではないでしょうか。

OKRという仕組みそのものももちろん重要ですが、どのような考え方でその仕組みが出来上がっているのかという、設計思想を学ぶことはもっと大切です。

人事担当の方だけではなく、部下や、部下を持つあらゆるマネージャーにとって、ヒントが得られる一冊ではないかと思います。

第4位: さらば、GG資本主義 投資家が日本の未来を信じている理由

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「GG資本主義」とは何かという解説だけではなく、私が一番興味深く読んだのは、著者の、現状の日本の株式市場に対する分析の仕方でした。

この本を読めば、何故ひふみ投信が高いパフォーマンスをあげ続けている投資ファンドなのかが、理解できると思います。

株式投資をしている方だけではなく、これからの日本に全く未来が感じられないという、悲壮感を感じている方に、少しでも元気を与えてくれる一冊だと思います。

第3位: 組織にいながら、自由に働く。 仕事の不安が「夢中」に変わる「加減乗除(+-×÷)の法則」

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現在、日本では「働き方革命」と称して副業が推奨されるような空気もあるとよく聞きますが、副業や自由な働き方に興味がある人に最適な一冊がこの本です。

副業を始める場合、何から始めていいのか分からない、という人も多いかと思いますが、この本に書かれているのは、自分の本業の周辺から少しずつ手を広げていき、いつのまにか副業がたくさん生まれているという「自然体な副業の作り方」です。

副業に興味があるけど、何から手をつけていいのかわからないと、いう方にぜひ読んで頂きたい一冊です。

第2位: ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論

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経営者だけではなく、あらゆるビジネスマンの視野を広げてくれる一冊です。

この本では、目先の損益計算書の、売上や利益にだけ執着する考え方を「PL脳」と称して、批判するところから始まります。

この本の真の価値は、売上や利益といったPL上での指標だけではなく、事業の価値を上げていくために取るべきオプションを増やしていくことこそが、本物の経営だということを教えてくれる点に尽きます。現場で働いている若い方から、将来経営者になりたいと望んでいる方まで、上昇志向があるビジネスマンには全員に読んでいただきたい一冊です。

第1位: エンジェル投資家 リスクを大胆に取り巨額のリターンを得る人は何を見抜くのか

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シリコンバレーの著名エンジェル投資家による実体験と、エンジェル投資の方法論が詳細に記載された名著です。著者はかなり高い確率で、時価総額が1,000億円を超えるユニコーンに投資をこれまでしてきましたが、その方法論がかなり具体的に書かれています。

エンジェル投資家と言うと、宝くじを買うかのように博打をしている人に聞こえるかもしれませんが、この本で明らかにされているのは、成功しているエンジェル投資家にはかなり科学的な方法論があるということです。

将来エンジェル投資家になりたいという方だけではなく、エンジェル投資家から投資を受けたいという起業家、そしてアーリーステージのスタートアップの生態系を知りたいという方まで、幅広い方にお勧めできる一冊になっています。


シバタナオキ:SearchMan共同創業者。2009年、東京大学工学系研究科博士課程修了。楽天執行役員、東京大学工学系研究科助教、2009年からスタンフォード大学客員研究員。2011年にシリコンバレーでSearchManを創業。noteで「決算が読めるようになるノート」を連載中。

決算が読めるようになるノートより転載(2018年8月21日の記事

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