若い消費者の取り込みなるか? 米コストコ、"らしくない"サービスを導入

コストコ

アメリカのコストコでは、アップルペイが使用可能に。

Tim Boyle/Getty Images

  • アメリカのコストコでは8月から、会員がアップルペイ(Apple Pay)やグーグルウォレット(Google Wallet)、サムスンペイ(Samsung Pay)を使って、商品を購入することができるようになった。同社はアメリカ国内の全店舗で導入する前に、一部店舗で試験運用を行っていた。
  • これはテクノロジーを使いこなす、より若い世代にアピールするための取り組みと言えよう。
  • コストコのライバル、サムズ・クラブ(Sam's Club)では、現時点でアップルペイは使えない。

ミレニアル世代の消費者を取り込むべく、コストコはアメリカにある全ての店舗でアップルペイを導入した。

「次の来店をより便利にするため、わたしたちはモバイル決済のオプションを追加しました」

コストコはBusiness Insiderにメールで述べた。

「アメリカの店舗では現在、コストコ会員はアップルペイ、グーグルウォレット、サムスンペイが使えます」

アメリカのコストコでは現在、ビザ(Visa)以外のクレジットカード決済を受け入れておらず、それは今後も変わらないと同社の広報担当は認めた。

コストコは今月から新しい決済オプションをアメリカ国内の全店舗で導入しているが、事前に一部店舗で試験運用を行っていた。

この新たなサービスは、コストコをウォルマート傘下の最大のライバル「サムズ・クラブ」より優位な立場に置くだろう。サムズ・クラブは、決済オプションとしてアップルペイを受け入れていない。これは、テクノロジーを使いこなす、より若い消費者へのさらなるアピールになるだろう。

コストコの核となる顧客層の世代は、一般的に高めだ。

「大抵は、家族があり、家を持っているような層だ」

調査会社フォレスター(Forrester)のアナリスト、スチャリタ・マルプル(Sucharita Mulpuru)氏は1月、ワシントン・ポストに語っている

こうした店舗は今、家族を作り、家を購入したが、買い物はアマゾンでしている新たな消費者層を取り込むため、これまで提供してきたショッピング体験を彼らの志向に合わせていく必要がある。「ミレニアル向けのコストコ」と呼ばれる、オンラインまとめ買い通販サイト「Boxed」のようなオンライン・スタートアップとも競わなければならない。

「コストコは、デジタル化には最も前向きでない企業の1つだ。アマゾンとの競争に関して言えば、見て見ぬふりをしてきた部分だ」

マルプル氏はワシントン・ポストに語った。

コストコのもう1つのライバル、ビージェイズ・ホールセール・クラブ(BJ's Wholesale Club)はアップルペイを2015年から受け入れていて、会員は自身の携帯電話のアップルウォレット(Apple Wallet)にデジタル会員カードを登録しておくことができる。

一部のコストコ・ユーザーはソーシャルメディアで、この部分での遅れに不満をもらしている。

@Costco のアップルペイの受け入れは素晴らしい。次は会員カードをバーチャルにしたらどう? そうすれば、アップルウォレットに追加して、カードを持ち運ぶ必要がなくなるんだけど。

いつになったらアップルペイと一緒にコストコのデジタル会員カードが持てる? それこそが本当のゲームチェンジャーだ。

「現時点でお伝えできるのは、わたしたちのデジタル会員カードはないということ、そしてビザ以外のカード決済は引き続き受け入れていないということです」

コストコの広報担当はBusiness Insiderに語った。

[原文:Costco just made an uncharacteristic move to win over millennial customers (COST)]

(翻訳、編集:山口佳美)

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