アップル、中国市場ではグーグルへの優位揺らがず ―― アナリストリポート

北京のアップルストア

北京のアップルストアでiPhone7について説明する店員

Thomas Peter/Reuters

アップルは世界最大の市場である中国で、グーグルに対して優位な位置につけている。

豪投資銀行大手マッコーリー・グループのアナリストリポートによると、現在、アップルは中国でのソフトウエア販売において、欧米企業でトップに位置している。

マッコーリー・グループのアナリストたちは、調査会社アップ・アニーのデータなどを基に、アップルのアプリ配信サイト App Store の中国での2016年売上高を約60億ドル(6550億円)と推定。

アップルが現在のマーケットシェアを維持できれば、2020年の売上高は160億ドルにまで膨らむと分析した。中国で中間層が台頭してきていることを踏まえると、iPhoneの販売台数はさらに増加する可能性が高い。

Google Playが使えない中国

アップルが中国のソフトウエア市場で欧米最大手として君臨できるのは、グーグルのほとんどのサービスが中国でブロックされているからだ。

小米科技(Xiaomi)のような中国のスマホメーカーの多くは、グーグルのアンドロイドをOSに採用しているが、端末にはアプリストアGoogle Playが搭載されておらず、ユーザーは中国のサードパーティからアプリを買わなくてはいけない。一方で、App Storeは2010年から中国で運営を続けている。

中国のOS市場では、アンドロイドがアップルのiOSをしのぐ。しかし、アンドロイドのエコシステムが分断されている現状では、アップルの優位は揺らがない。

リポートは、「iOSはアプリストアが1つにまとまっている点で、アンドロイドより有利だ。サードパーティが運営するものも含めると、アンドロイドのアプリストアの規模はiOSよりも大きく、これからも拡大していくだろうが、単体でみると 今後もApp Storeが最大であり続けるだろう」と分析した。

アップルは中国政府の検閲ルールを受け入れることで、中国でのプレゼンスを保っている。アップルは今年1月、中国政府の要請を受け、ニューヨーク・タイムズのアプリをアプリストアから削除した。

グーグルも指をくわえて見ているわけではない。The Informationによると、グーグルは中国ポータルサイト大手の 網易(NetEase) と提携し、Google Playを中国に復活させる可能性があるという。

[原文:Apple has a massive advantage over Google in China, analysts say

(翻訳:Yuta Machida)

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