新サービスをアピールするポスター。ザ・グローブにあるナイキの店舗にて。
Business Insider/Dennis Green
- ナイキはロサンゼルスの数店舗で、シューズの新たな試着方法を試している。
- 客はナイキのアプリをダウンロードし利用すれば、店員とやり取りすることなく試着できる。
- ロサンゼルスの新しいコンセプト・ストアで実際に試してみた。使えると思ったが、便利なのは特定のシチュエーションに限られる。
ナイキは、シューズの試着を少しでも簡単にできるようにしようと試みている。
同社はアプリに新機能を追加し、店舗でのシューズの試着に新しい方法を持ち込んだ。
シューズには、中に小さなバーコードが付いている。アプリを使ってスキャンすると、店の在庫の中から試着したいシューズを選ぶことができる。決められた場所で待っていると、数分でスタッフがリクエストしたシューズを持って来てくれる。買わなければというプレッシャーを感じることはない。
この機能は現在、西海岸の数店舗でテスト中。今後、他の店舗にも導入される。先日、ナイキの新しいコンセプト・ストア、ナイキ・バイ・メルローズ(Nike by Melrose)がオープンしたので、実際にアプリを試してみた。
屋外型の、大規模でラグジュアリーなショッピング・モール、ザ・グローブ(The Grove)に入っているナイキは、パイロット店舗の1つ。
筆者が試した限りでは、この新サービスは宣伝のとおりだった。スタッフがつかまらないときや、誰とも話をしたくないときには、非常に便利なツールだと感じた。
スキャンによる試着のリクエストは、ナイキが小規模にスタートさせた新機能の1つ。今後、他の店舗にも導入される。
実際の様子を見てみよう。
ザ・グローブに入っている、3階建て、3万1000平方フィート(約2900平方メートル)のナイキで、新機能を試してみた。
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メンズ・シューズの試着コーナーにあるポスターが新サービスをアピールしていた。だがスマートフォンを開く前に、親切なスタッフが「何かお探しですか」と声をかけてくれた。アプリを試すので、お構いなくと伝えた。
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どのシューズにも、バーコードが付いている。
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アプリを立ち上げ、この枠をシューズのバーコード(床ではなく)に合わせてスキャン。
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すると、自動的にそのモデルのカラー・バリエーションや在庫のあるサイズなどの詳細が表示される。
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サイズとカラーを選ぶと、確認画面に。
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リクエストが受け付けられると、通知が来る。
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このとき、スタッフがどこから商品を持って来るのか探ってみた。ザ・グローブの店舗では、エレベーターの近くだった。
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中にオレンジ色の特徴的な靴箱が見えるドアを見張っていた。シューズはここから運ばれて来るはずと確信していた。
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やはりそうだった! シューズを持ったスタッフは私の名前を確認すると、すぐに立ち去った。
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ナイキ オデッセイ リアクトのオール・ブラック。1人でゆっくり試着できるのでうれしい。
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かかった時間はトータルで5分程度。スムーズで、スタッフがつかまらないときには最適。だが、スタッフに探してもらう方が、たぶん簡単だろう。
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[原文:Nike has a new way to try on sneakers at its stores without talking to anyone. Here's how it works.]
(翻訳:Ito Yasuko/編集:増田隆幸)