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フォーブスは、最も稼ぐ女性アスリート10人を発表、1つの事実が明らかになった ── 女性アスリートにとって最も稼げる種目は「テニス」。
ランキングは2017年6月から2018年6月までの試合での獲得賞金に、同期間もスポンサー契約による収入を加えて作成された。
トップ10のうち、8人がテニス選手となった。残りの2人は、カーレース、バドミントンの選手。
9月8日(現地時間)、全米オープンテニスで優勝した大坂なおみは、初のグランドスラム制覇で優勝賞金380万ドル(約4億2000万円)を獲得。この賞金はフォーブスによるとテニス大会史上、最高の金額。
世界で最も稼ぐ女性アスリート トップ10を見てみよう。来年、大坂がランクインしている可能性は高そうだ。
10位 アンゲリク・ケルバー:700万ドル
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7月のウィンブルドンではセリーナ・ウィリアムズを破って初優勝。グランドスラム3度目の優勝を飾った(ただし、この優勝はランキング期間に含まれていない)。
2017年6月から2018年6月までの賞金総額は300万ドル。ポルシェ、ロレックス、SAPとのスポンサー契約でさらに400万ドルを稼いだ。
9位 ダニカ・パトリック:750万ドル
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世界で最も成功した女性レーシングドライバー。2018年5月に引退した。
ファッションブランド「Warrior」を持ち、フィットネスの書籍を出版。昨年のNascar(ナスカー)シーズンに300万ドル、スポンサー契約で450万ドルを稼いだ。
8位 シモナ・ハレプ:770万ドル
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現在、WTA(女子テニス協会)ランキング1位のハレプは、収入のほとんど(620万ドル)を試合で稼いだ。
アディダスとの契約は2017年で終了したため、他の選手ほど多くのスポンサー収入を得ていない。だが2018年はじめにナイキとスポンサー契約を結んだ。
7位 シンドゥ・プサルラ:850万ドル
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プサルラは試合での獲得賞金額で見るとランキングの選手の中では最下位。だが、ノキア、パナソニックなど、多くのスポンサー契約で800万ドルを稼いだ。
6位 ビーナス・ウィリアムズ:1020万ドル
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ビーナス・ウィリアムズは2017年6月から2018年6月に420万ドルの賞金を獲得。残りの収入はスポンサー契約によるもの。
またフォーブスによると、講演に招かれるたび約10万ドルを稼いでいる。
5位 マリア・シャラポワ:1050万ドル
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世界で最も有名な女性アスリート、マリア・シャラポワは2017年と2018年、大きな大会で優勝していない。試合で100万ドルしか稼いでいないのはそのためだ。
だが、ナイキ、ポルシェ、エビアンなどのスポンサー契約で950万ドルを稼いだ。
4位 ガルビネ・ムグルサ:1100万ドル
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2017年7月のウィンブルドンで優勝、年間獲得賞金は550万ドルとなった。
また同様の金額をロレックスなど有名ブランドとのスポンサー契約で稼いだ。
3位 スローン・スティーブンス:1120万ドル
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次世代のスターと言われるスティーブンスがグランドスラムは、2017年の全米オープンで初優勝、グランドスラムを初めて制した。2017年6月から2018年6月の獲得賞金は570万ドル。
同時に、ナイキ、メルセデス・ベンツなどのスポンサー契約で550万ドルを稼いだ。
2位 キャロライン・ウォズニアッキ:1300万ドルを稼いだ。
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ウォズニアッキは1月に行われた全豪オープンで初優勝、初めてグランドスラムを制した。
獲得賞金は700万ドル、さらにアディダス、ロレックスなどのスポンサー契約で600万ドルを稼いだ。
1位 セリーナ・ウィリアムズ:1810万ドル
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グランドスラムで23回の優勝経験を誇るセリーナは、妊娠で試合から離れ、娘のアレクシス・オリンピア・オハニアン・ジュニアを出産したため、2017年6月から2018年6月の獲得賞金はわずか6万2000ドルに留まった。
しかし、ナイキ、ゲータレードなど数多くのビッグスポンサーを持ち、1800万ドルを稼いだ。
圏外:大坂なおみ
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24度目のグランドスラム制覇を狙っていたセリーナ・ウィリアムズを全米オープンの決勝で破って初優勝。グランドスラムを制覇した初の日本選手となった。
全米オープンの優勝賞金は380万ドル。今後の活躍と殺到するであろうスポンサー契約によって、来年のランクインは確実だろう。
※敬称略
[原文:The 10 highest-paid female athletes in the world]
(翻訳:Makiko Sato、編集:増田隆幸)