ジョコビッチは2人の偉大なプレーヤーから教訓を得た。
Clive Mason/Getty
- ノバク・ジョコビッチは2年あまりの低迷を経て、2018年シーズンに復活を遂げている。
- 31歳のジョコビッチは、2人の年上のプレーヤー、ロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルから学んだ教訓をBusiness Insiderに語った。フェデラーとナダルは、その年齢にもかかわらずトップの座を維持し続けている。
- ジョコビッチは、フェデラーからトーナメント・スケジュールのマネジメント方法を学び、ナダルの競争心と試合に対する姿勢がインスピレーションを与えてくれたと語った。
ノバク・ジョコビッチは2018年、ウィンブルドンとシンシナティで行われたウエスタン&サザン・オープンで優勝し、復活を遂げている。
ジョコビッチは、ケガとコート外での変化から2年近くのスランプに苦しんだ。かつての王者は2016年の後半と2017年、突然、その勢いを失った。全盛期はもう過ぎたのだろうかと疑い始める人もいた。
だが31歳のジョコビッチは、キャリアの後半になってもトップの座を維持し続けている、2人の年上のプレーヤーに学ぶことができた。ロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルだ。
8月22日(現地時間)、新しいシューズのプロモーションのために訪れたニューヨークのアシックス・ストアで、ジョコビッチは2人のライバルからいくつかの教訓を学んだと語った。
「フェデラーは常にスケジュール管理に優れている」とジョコビッチ。
「スケジューリングに関して言えば、私は彼から多くのことを学んだと思う。出場すべきトーナメントを選び、ピークを正しいタイミングに合わせることができれば、最も必要なとき、つまり最も重要な試合で最高のパフォーマンスを発揮することができる」
ここ数年、フェデラーは他の大会に備えるために、クレー・コートで行われる大会を回避している。37歳のフェデラーにとっては、その時間を回復にあてることができる。
しかし、フェデラーのこの判断を好まない者もいる。2018年4月、ナダルが大会を回避することは想像できないと語ったとき、テニス関係者の中には、ナダルはフェデラーを牽制しているのかもしれないと考えた人もいた。
「大会を意図的に回避することは想像できない。なぜなら私は大会でプレーすることを愛しているから」とナダルは語った。そして次のように付け加えた。
「もちろん、年を取ってきたら、精神面・肉体面、そしてスケジュールを調整することは多少は必要になるだろう。だが私にとって、例えば、芝あるいはハード・コートではプレーしないと言うことは難しい。私のプランにはない」
ナダルの徹底した競争心から、ジョコビッチは学んだ。
「ナダルの日々の練習姿勢と不屈の精神もまた、非常に大切なものだ」とジョコビッチは語った。
ここ数カ月、ジョコビッチは試合と生活にいくつかの修正を加えた。彼は実際、ひじの痛みに苦しんだあと、手術を受けた。
だがその前にもジョコビッチはラケットを変え、サーブを微調整し、新しいチームと過ごし始め、コートで平静を保てるよう瞑想を始めた。こうした修正のすべては今のことろ、うまく行っている。
いよいよ全米オープンが開幕、第6シードのジョコビッチはその勢いを続けようとしている。
[原文:Novak Djokovic says he taken 2 lessons from Roger Federer and Rafa Nadal to help extend his career]
(翻訳、編集:増田隆幸)