アルマゲドンを生き延びる、核ミサイル・サイロを改築したビリオネア向けシェルター

シェルターの入り口

ミリオネアたちのシェルターの中はどうなっているのか。

Courtesy of Survival Condo Project

大惨事が起こっても、毎日の生活は続く。だが危険に備えている人もいる、ごく少数だが。

2008年、ラリー・ホール(Larry Hall)氏は廃棄されたミサイル・サイロ(核ミサイルを格納・発射する地下施設)を30万ドル(約3300万円)で購入、アルマゲドンを危惧するビリオネアのための共同住宅に改築した。

伝染病の大流行から核戦争まで、壊滅的な大惨事に耐えられる要塞のようなシェルターへの関心は高まっているようだ

カンザス州にあるホール氏のサバイバル・コンド・プロジェクト(Survival Condo Project)の建設費は約2000万ドル(約22億円)、入居数は12世帯程度。

食品店、鮮魚店、庭、そしてプールもあり、その開発はまるでゲーム「フォールアウト・シェルター(Fallout Shelter)」のようだった。このゲームではプレーヤーは、壊滅後の世界で生き残った人々のための地下シェルターを築いていく。

世界で最も豪華なシェルターの内部を見てみよう。

サバイバル・コンド・プロジェクトは、普通のマンション開発ではない。

改築中のシェルター

Courtesy of Survival Condo Project


冷戦期に造られたミサイル・サイロの中にある。1961〜1965年まで核ミサイルを格納していた。サイロは核爆発の直撃にも耐えられる構造になっている。

ミサイル・サイロ

Courtesy of Survival Condo Project


ラリー・ホール氏は以前、政府の仕事でネットワークやデータセンターの開発を行っていた。2001年9月11日の同時多発テロの後、ミサイルサイロを改築することを思い付いた。政府が大災害に備え、より重点的に再投資を始めた頃だ。

開発中のシェルター

Courtesy of Survival Condo Project

出典:The New Yorker

同氏は2008年にサイロを30万ドルで購入。「政府の仕事をしていた経験から、(この場所の)可能性に気付いた」とホール氏は2017年、Business Insiderに語った。

シェルター入口

Courtesy of Survival Condo Project


正確な場所はトップシークレット。カンザス州ウィチタ北部のなだらかな丘と農場に囲まれた場所にあるとホール氏。

サイロ周辺の風力発電のタービン

Courtesy of Survival Condo Project


改築費は約2000万ドル。何もなかった空間は現在、15階建て、12戸に分けられ、共用スペースと作業スペースもある。

シェルター内部のスペース

Courtesy of Survival Condo Project


フロア4分の1タイプは通常の小さなマンション程度の広さ。1フロア専有タイプは広さ1820平方フィート(約170平方メートル)、バスケットボールコート3分の1より少し広いくらいで、6〜10人向け。

シェルターのキッチン

Courtesy of Survival Condo Project


フロア占有タイプの代表的な間取りは、ベッドルーム3つ、バスルーム2つ、キッチン、ダイニングルーム、ゲストルーム。家族全員が寝られるよう、2段ベッドになっている。

シェルターのベッドルーム

Courtesy of Survival Condo Project


生活には十分。各戸に、食洗機、乾燥機付きの洗濯機、窓には地上の様子を映し出す液晶ディスプレイ。

シェルターのダイニングルーム

Courtesy of Survival Condo Project


フロア占有タイプの価格は300万ドル(約3億3300万円)、フロア2分の1タイプはその半額。だが2012年の完成の前に完売した。

居間

Courtesy of Survival Condo Project

2棟目のシェルターが2018年の秋に完成予定。売れ行きは好調だ。

北朝鮮が核兵器のテストを行うと問い合わせが殺到するとホール氏は2017年、ザ・ニューヨーカーに語った。

シェルターにあるシアター

Courtesy of Survival Condo Project

出典:The New Yorker

提供するのは住む場所だけではない。購入者は皆、サバイバル訓練を受け、5年分の食料が支給される。インターネットも利用可能。

サバイバル・コンド・プロジェクトのセキュリティ・チーム

サバイバル・コンド・プロジェクトのセキュリティ・チーム。

Courtesy of Survival Condo Project


食料はこの先、ずっと提供していく計画。シェルター内部でティラピアを飼育し、野菜を栽培する。小さな食料品店も準備中。

シェルター内部の小さな農園

Courtesy of Survival Condo Project


プールは長さ75フィート(約23メートル)、ウォータースライダーもある。

プルーにあるウォーター・スライダー

Courtesy of Survival Condo Project


ジム。

ジム

Courtesy of Survival Condo Project


ペットの散歩ができるドッグ・パーク。

ドッグ・パーク

Courtesy of Survival Condo Project


ロック・クライミング・ウォール。

ロック・クライミング・ウォール

Courtesy of Survival Condo Project


銃や弾薬も揃っているので侵入者から身を守ることができる。室内射撃場で腕を磨くことも可能。

室内射撃練習場

Courtesy of Survival Condo Project


映画『ブレードランナー』に出てくるような高速エレベーターが全15階を結ぶ。

高速エレベーター

Courtesy of Survival Condo Project


危機の際、大人はサバイバル・コンド・プロジェクトの役員会の許可なくシェルターを離れることを禁じられていると、ホール氏はザ・ニューヨーカーに語った。

通路

Courtesy of Survival Condo Project

出典:The New Yorker

アルマゲドン、核戦争、伝染病の大流行が起こった時は、スワット(SWAT)のようなトラックが半径400マイル(約640キロメートル)以内にいる入居者たちを迎えに行く。

スワットのようなトラック

Courtesy of Survival Condo Project


「自然なもの、人為的なものを含めて、社会への脅威はかつてないほど増えていて」、夜も眠れないとホール氏は最近、Business Insiderに語った。

ゲーム・コーナー

Courtesy of Survival Condo Project

幸運なことに、同氏には安全な場所がある。


[原文:This 15-story underground doomsday shelter for the 1% has luxury homes, guns, and armored trucks

(翻訳:Ito Yasuko、編集:増田隆幸)

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