2018年、アップルは少なくとも46人をテスラから引き抜いていた

イーロン・マスク氏

Getty Images/Stephen Lam

  • テスラとアップルは、ソフトウエアやバッテリー、サプライチェーン、機械工学といった分野で才能ある人材を奪い合っている。
  • だからこそ、これまでも片方からもう片方へと移籍する従業員の数は多かった。
  • だが、CNBCによると、その人材の流れは最近、"テスラからアップル"になりつつある。アップルは2018年だけで少なくとも46人をテスラから引き抜いているという。
  • テスラのCEOイーロン・マスク氏はかつて「テスラで成功できないと、アップルで働くことになる」と述べていた。

イーロン・マスク氏はかつてアップルを「テスラの墓地」と呼んだ。

「我々はふざけてアップルを"テスラの墓場"と呼んでいるんだ。テスラで成功できなければ、アップルで働くことになる。冗談抜きで」

マスク氏は2015年、ドイツの経済紙『ハンデルスブラット』に語った。

そして、アップルの本社があるカリフォルニア州クパチーノに現れる"墓石"の数は最近、増えているようだ。

CNBCの報道によると、アップルは採用活動を活発化させていて、テスラの元従業員をさまざまなプロジェクトのために、よりよい待遇で「数多く」引き抜いている。

テスラの広報担当はCNBCにコメントした。

「彼らの成功を祈っている。テスラは険しい道のりにある。資金もアップルの100分の1ほどしかなく、彼らはより高い給料を出すことができるだろう。我々は、我々が昨年作った台数の100倍を作っている既存の自動車メーカーとの厳しい戦いの最中にある。言うまでもなく、非常に困難な仕事だ」

リンクトイン(LinkedIn)を見ると、2018年に入ってから現時点までに46人がテスラからアップルに移っている。プロフィールを更新していないだけで、実際にはより多くの人数がアップルに転職しているようだ。

その1人が、ダグ・フィールド(Doug Field)氏という、モデル3のエンジニアリングを担当していたテスラの元幹部だ。ウォール・ストリート・ジャーナルは今年に入って、フィールド氏が「6週間の長期休暇」を取る計画だと報じていた。

だが8月、フィールド氏がアップルで仕事を得ていることが分かった。テスラに加わる前に働いていた古巣に戻った。フィールド氏は現在、アップルの自動車開発プログラム「プロジェクト・タイタン」に携わっているようだ。アップルには現在、カリフォルニア州の公道で自動運転車両の試験走行を行っている、少なくとも数百人が所属するチームがある。

だが、最近採用された元テスラの従業員全員がプロジェクト・タイタンで働いているわけではない。CNBCによると、ソフトウエアやディスプレイ、バッテリー分野に携わっている者もいる。

テスラは、毎日のように何かしらの論争が起きるなど、激動の年を送っている。その不安定な株価を考えれば、テスラの従業員が受け取るストック・オプションは、少なくとも8月上旬に時価総額が1兆ドルを超えたアップルに比べれば、魅力に乏しいかもしれない。

[原文:Apple has poached 46 employees from Tesla this year (AAPL, TSLA)]

(翻訳、編集:山口佳美)

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