アマゾンとの戦いの次の最前線? ウォルマート、バーチャル・ストアの特許を申請

ウォルマート

バーチャル・ショッピングができるようになる日は近い?

AP

  • アメリカの小売大手ウォルマート(Walmart)仮想現実(VR)を使ったオンライン・ショッピングの方法を思いついたようだ。ブルームバーグが特許申請を確認した。
  • 計画では、その場で商品こそ手に入らないが、まるで通常の実店舗で買い物をするかのようなバーチャル・ストアを想定しているようだ。
  • オンライン・ショッピングの利便性を求める消費者が増える中、ウォルマートは自らの店舗経営の経験を生かして、こうした顧客の行動変化に適応しようとしている。

現代人は店舗での買い物に慣れている —— 店に入り、欲しいものを見つけ、会計を済ませて外に出る。

そして、アメリカの小売大手ウォルマートは、同じショッピング体験を仮想現実(VR)の技術を使って、オンラインで提供しようとしている。同社が今年初めに行った特許申請を確認、ブルームバーグが最初に報じた

このバーチャル・ストアは、3Dで再現されたウォルマートの店舗で実店舗と同じように買い物ができるというものだ。バーチャル店舗でアイテムをカゴに入れると、商品がバーチャル・ショッピングカートに入る。会計を済ませると、通常のオンライン・ショッピング同様、商品が送られてくる。

この特許申請について、Business Insiderはウォルマートにコメントを求めたが、回答は得られなかった。

このバーチャル・ストアはウォルマートの「Store No.8」と呼ばれるテック・インキュベーターが生み出したものである可能性が高い。Store No.8は、先端技術を使った新たな商品販売の手法を開発し、顧客にもたらすことを目的としている。ウォルマートはVRの導入について以前から議論していて、2017年10月にはロサンゼルスで、VRが未来の小売業に与えるであろう変化を紹介する「vコマース」のイベントを開催した。

ウォルマートはVRをすでに従業員のトレーニングといった別の目的で使用している。アマゾンもVRショッピングのようなものを開発中だと噂されている

VRは、顧客にオンラインでアイテムを「ブラウズ」する新たな方法を提供するかもしれない。だが、もちろん、バーチャル・ストアが永遠に実現しない可能性もある。なぜなら、VRヘッドセットといった装備を必要とするだけでなく、VRショッピングには心理的な障壁が働くからだ。消費者にとって、新しいリテール・プラットフォームを受け入れるのは、簡単なことではない。これは必要なデバイスが多くの人の手元に行き渡っていてもだ。

これを証明しているのが、声で指示することで買い物ができる機能を備えている、アマゾンのアレクサ(Alexa)を搭載したエコー(Echo)端末だ。アマゾンはすでに何百万個もの端末を売っているが、The Informationによると、大半の顧客はボイス・ショッピングの機能を実際には使用していない。

[原文:Walmart filed a patent for virtual stores, and it could be the next front in its battle with Amazon (WMT, AMZN)]

(翻訳、編集:山口佳美)

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