絶滅危惧種なのに? アメリカで増加するキリンの輸入 —— そのパーツは枕やブーツ、聖書カバーに

キリン

野生のキリンの数は減少している。

Joern Pollex / Getty Images

  • アメリカは「高級な枕やブーツ、ナイフの柄、聖書のカバー、その他の小物を作るため」に、キリンのからだの一部を輸入している。ニューヨーク・タイムズが報じた
  • キリンのパーツを売るのは、アメリカでは合法だ。
  • 一方で、キリン保護基金(Giraffe Conservation Foundation)によると、キリンの数は減少しつつある。

キリンのからだの一部は、アメリカに次々と入ってきている。それは、高級ブーツから聖書のカバーまで、さまざまなものを作るのに使われている。ニューヨーク・タイムズが報じた

そして、その輸入は不正なものではない。キリンのパーツを売るのは、アメリカでは合法だ。

同紙によると、アメリカの動物愛護団体「米国人道協会(Humane Society of the United States)」の調査員は、キリンで作った「400ドル(約4万4000円)の聖書のカバーやブーツ」が市場に出回っていることを確認している。

同協会はまた、2006年から2015年の間に4万を超えるキリンのパーツがアメリカに入ってきていると指摘する。こうして輸入されたパーツは「高級な枕やブーツ、ナイフの柄、聖書のカバー、その他の小物」になったという。

中には、加工済みのため、キリンが使われているかどうか分からない製品もあると、ニューヨーク・タイムズは報じている。

一方で、キリン保護基金によると、野生のキリンの数は減少している。キリンは絶滅危惧種に指定されていて、同基金は「一部の地域では、キリンは伝統的に高級不動産のように見なされていて、その数は95%以上減った」と指摘する。

しかし、問題はキリンだけではない。

アメリカのトランプ政権のビッグ・ゲーム・ハンティング(編集部注:娯楽目的の大型動物の狩猟)に対するスタンスは、動物保護活動家たちを驚かせている。

ニューヨーク・タイムズによると、トランプ政権が"猟の記念品"としての持ち込みを解禁したことで、ゾウやライオンのからだの一部の輸入が急増している。

ガーディアンの報道によると、トランプ大統領はトロフィー・ハンティング(編集部注:合法的に趣味として行う野生動物の猟)を批判した一方で、大統領が設立した諮問機関「国際野生生物保全協議会(International Wildlife Conservation Council)」の大半は、狩猟愛好家たちで構成されている。トランプ大統領の息子、ドナルド・トランプ・ジュニア氏とエリック・トランプ氏が関わる企業は、ニューヨーク州北部に広大な狩猟場を保有している。

[原文:Americans are paying hundreds of dollars at a time for bible covers, boots, and pillows made from giraffes]

(翻訳、編集:山口佳美)

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