ロジャー・フェデラー選手。
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- イギリスでの全米オープンテニスの配信は、星1つのレビューで溢れている。
- 利用者は画質の粗さ、試合の録画や巻き戻しができないことに不満を訴えている。
- アマゾンはこの問題に対処しており、「サービスのすべての面を改善するために常に努力している」と述べた。
アマゾンは初めて、イギリスで全米オープンテニスを配信している。だが、テニスファンの反応から判断すると、うまく行っていない。
配信ページはプライム会員からの星1つのレビューであふれている。大会3日目となる8月29日(現地時間)、ザ・サン(The Sun)が伝えた。
ガーディアン(The Guardian)はレビュー投稿ができなくなっていると指摘した。だが、これは特設サイトの不具合によるもので、中継の配信ページではコメント投稿が可能だった。
利用者は画質の粗さに不満を述べており、録画や巻き戻しができないことも低い評価の原因としていた。記事執筆時点でレビューの92%が星1つとなっていた。
レビューは星1つだらけ。
Amazon
「とにかくひどい」とバブルズという利用者は述べた。「テニスにとって大きな後退」と別の利用者が付け加えた。
さらにもう1人の利用者は、ジョン・マッケンローの有名な決まり文句を引用した。
"You can't be serious."
アマゾンは2018年初め、全米オープンテニスのイギリスでの放送権を獲得した。契約料は4000万ドル(約44億円)と伝えられた。これはスポーツ中継に参入する同社の大きな動きの1つであり、6月にはプレミアリーグの放送権も獲得した。
アマゾンは大会が開催されるフラッシングメドウズにスタジオを設営し、解説者としてジム・クーリエ氏などの元プロ選手を招いた。にもかかわらず、レビューは散々なもので、スポーツ中継の難しさを浮き彫りにした。
アマゾンの広報担当者は以下のように述べた。
「我々はこの問題の解決に向けて、利用者とともに対処している。我々はすべての利用者の声に耳を傾け、サービスのすべての面を改善するために常に努力している」
(翻訳:仲田文子、編集:増田隆幸)