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- 夏休みから学校に戻ったフランスの生徒たちは、学校でもうスマートフォンを使えない。
- フランスは15歳以下の生徒たちが学校で、携帯電話、タブレット、スマートウォッチを使用することを禁止した。
- 昼休みもだ。
- フランス政府は、生徒たちがスマートフォンに依存し、集中できなくなっていることを懸念していた。
新学期が始まった9月3日から、フランスの15歳以下の生徒たちは学校でスマートフォンを使えなくなった。新しい法律による措置だ。
法律はフランスのマクロン大統領が選挙公約に掲げていたもので、7月に成立した。夏休み明けとともに、フランス全土の幼稚園、小中学校で運用が始まった。
8月5日に施行された法律は、あらゆるタイプの携帯電話とタブレット、スマートウォッチの使用を禁止している。
授業中のスマートフォンの禁止は2010年からすでに行われていたが、新しい法律は休み時間や食事時間での使用も禁止した。
15歳を超えた生徒への適用は、学校が自由に選択することができる。もちろん、何らかの理由でスマートフォンの使用が必要な生徒には、例外も認められている。
学校でのスマートフォンの禁止は、マクロン大統領の選挙公約の1つだった。
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「21世紀の法律」
新しい法律のもとでは、生徒は学校ではスマートフォンの電源をオフにするか、あるいはロッカーに入れておかなければならないとAP通信は伝えた。またスマートフォンの実際の取り扱いは各学校の判断に任されているとも伝えた。
生徒たちがスマートフォンに依存しすぎるようになり、集中できなくなっていることへの懸念から法律は導入された。
ジャン=ミッシェル・ブランケール国民教育大臣は6月、これは「21世紀の法律」とアピールし、フランス1200万人の生徒たちの自制心を育むだろうと語ったとAFP通信は伝えた。
「未来のテクノロジーにオープンであることは、その使用をすべて受け入れることとは違う」と大臣は語った。
[原文:France has banned all children under 15 from using their phones in school]
(翻訳、編集:増田隆幸)