3000人が孤立した関空で何が起きた? —— 世界4位の羽田の台風対策は万全か

関西を中心に猛威を振るった台風21号。関西国際空港に3000人が孤立する前代未聞の事態に陥った。

ツイッター上では、停電の関空で過ごす人や、「海」のような滑走路を撮影した人など、混乱した状況を報告する人が相次いだ。

報道によると、専門家は海の上にある羽田空港(東京国際空港)や中部国際空港も、同様の恐れがあると指摘する。2017年の乗降客数でロサンゼルス空港を抜いて世界4位となった羽田空港。安全対策は万全か?管理者に聞いた。

引き続き、土砂災害、増水に警戒

報道によると、台風21号により、大阪府、滋賀県、三重県、愛知県で11人が死亡した。

気象庁によると、台風21号は5日午前9時に温帯低気圧に変わり、1時間におよそ75キロの速度で北へ進んでいる。北海道地方では5日昼前まで、浸水の警戒や土砂災害、河川の増水などの注意報が発表された。

西日本から北日本は、土砂災害や河川の増水に注意を呼びかけている。落雷、竜巻などの激しい突風にも注意。「発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に避難するなど、安全確保に努めてください」と呼びかけている。

台風21号の影響で、滑走路や空港施設が浸水した関西国際空港。

報道によると、空港の東側に停泊中のタンカーが強風の影響で、空港と対岸をつなぐ連絡橋に衝突した。

停電が発生した空港で、蒸し暑い夜を過ごしたという。

空港ではコンビニの食料を求めて、多くの人が列をなしたというツイート。

羽田空港施設の対策は

羽田

2018年9月4日、羽田空港の様子。

撮影:小林優多郎

関西国際空港と同様に、海上にある羽田空港は、どのような対処をしているか。

羽田空港のターミナルビルを管理する、羽田空港の空港施設は、津波を想定し、備蓄倉庫を海上10メートル以上の2階に設置している(日本空港ビルディング・広報)。非常時には利用者を2階以上に避難するよう誘導するという。

電力は2系統から供給を受け、2系統とも使えなくなった場合は、非常用発電でまかなう。東京都の条例に従い、備蓄倉庫には推定1万1000人の帰宅困難者が3日間過ごせる非常食や毛布、寝袋、非常用トイレなどを用意している。

滑走路などは国土交通省が管轄しており、現在、問い合わせが集中しているという。

同様の事態が、羽田空港で起きることを心配するつぶやきも、いくつかあった。

自治体はツイッターを活用

今回の災害では、関空のほか、ツイッター上で、ユーザーが各地の被害状況を投稿した。

外に出ないように呼びかける人も。

京都市や神戸市の観光地にも、被害が出た模様。

京都・嵐山の渡月橋は片側が傾いている。

なお、各自治体はツイッターなどを通じて、情報を配信。大阪市は2018年9月5日午後2時からの市長会見をライブ配信している。

(文、木許はるみ)

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