地震の被害を受けた安平町役場で活動する自衛隊。
Japan Self-Defense Forces/Handout via REUTERS
北海道胆振地方中東部を中心とした地震で、ライフラインの1つになっている「携帯電話」網の維持に関係者危機感を募らせている。
停電以降、通信の各キャリアは、一部地域で、非常用電源によって基地局を動かしている。
各社によると、非常用電源を使い切って基地局の電源が切れた後は、圏外になる。各社によると、非常用電源でまかなっている基地局のエリアは現在、調査中だ。
KDDI広報によると、非常用電源が持つのは、数時間から24時間。電源が切れると圏外になり、それがどこまで影響するか(一部)は分からない。今後の対応を検討しているが、現時点で明言できることはないという。
NTTドコモは、非常用電源が持つのは、数時間〜十数時間で、一部では24時間の基地局もあると説明する。今後については、広範囲に影響しているため、対応を検討中。
ソフトバンクは、非常用電源が持つのは、数時間〜24時間と回答。基本的には非常用電源を使っているという。
対応としては、ソフトバンクの広報は「基地局のバッテリーがなくなれば、近くの基地局でカバーするケースもある」と説明し、「カバーできないエリアは、いろいろな(可搬式発電機や移動型電源車など)給電方法を検討していく」と話した。
道内の公衆電話は無料開放
なお、NTT東日本は北海道内の公衆電話を無料で開放した。こちらで、公衆電話の場所が分かる。
災害用伝言ダイヤル、災害用伝言板の案内は以下。電話番号を入力して、音声やメッセージでお互いの伝言を保存できる(パスワードをかけて保存する方法もある)。
出典:NTT東日本
(文、木許はるみ)