イタリアのミラノにオープンした、スターバックスの高級店「リザーブ・ロースタリー」
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- スターバックス(Starbucks)がイタリアに初上陸した。1号店は、世界に3店舗しかない高級店「リザーブ・ロースタリー」のうちの1つだ。
- スターバックスは今後2年で、複数のロースタリーをオープンする計画。
- イタリアのミラノにできたリザーブ・ロースタリーは、Scolari社製のコーヒー焙煎機や100種類以上のカクテルを提供するアリビアーモ・バー(Arriviamo bar)、液体窒素を使って作ったアイスクリームを使用するアフォガート・ステーションなどを備えている。
スターバックスがイタリアに初上陸した。そして、その店は世界でも他に類を見ない"スターバックス"だ。
イタリアのミラノにオープンしたスターバックスの1号店は、世界に3店舗しかないリザーブ・ロースタリーのうちの1つだ。ミラノ以外には、上海とシアトルにある。スターバックスは年内にニューヨークで、2019年に東京とシカゴでロースタリーをオープンする計画だ。
ロースタリーは、通常のスターバックスの店舗の高級路線だ。同社の広報担当者によると、一般的に顧客がロースタリーの店内で過ごす時間の長さは、通常の店舗の4倍だ。
スターバックスのイタリア1号店は、ミラノそのものから大きなインスピレーションを得ている。その明るい色使いは、ミラノのファッションとデザインの歴史を称え、そのブロンズと大理石のつくりはミラノの街並みに溶け込むよう設計されている。また、Scolari社製のコーヒー焙煎機が置かれ、100種類以上のカクテルを提供するアリビアーモ・バーや、液体窒素を使って作ったアイスクリームを使用するアフォガート・ステーションなどを備えている。
ミラノ店はスターバックスにとってイタリア初店舗となるが、そのブランドは以前からイタリアのコーヒー文化に影響を受けてきた。同社で長きにわたってCEOを務めてきた元会長のハワード・シュルツ氏は、1983年にイタリアを訪れた後、コーヒーを飲みに行く目的地としてスターバックスを育てていくインスピレーションを得たと語っている。しかし、ロイターによると、スターバックスの1杯2.09ドル(約230円)というエスプレッソの価格は、イタリアの地元コーヒーショップの約2倍だという。
ミラノにオープンした最新のロースタリーをのぞいてみよう。
この新たなリザーブ・ロースタリーは、ミラノのコルドゥージオ広場に面するPalazzo della Posteにある。
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店の入口周辺は、床から天井まで、スターバックスの歴史とそのコーヒーを紹介するビジュアルが掲げられている。スターバックスのアプリを使えば、さらに詳しく知ることができる。
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店内は広々としていて、その設計はミラノそのものからインスピレーションを得ている。
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インテリアの明るい色使いは、ファッションとデザインの中心であるミラノから刺激を受けた……
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多用されているブロンズはミラノの街並みに合わせた。
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バーのトップに大理石を使ったスターバックスは、世界でこの店舗が初めてだ。ミラノのエスプレッソ・バーの定番に合わせた。放射熱を使って温められているため、冬でも冷たくなり過ぎない。
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ロースタリーでは、焙煎機からコーヒー豆の包装ラインまで、顧客は店内をどこでも歩いて見て回ることができる。ミラノ店にはScorali社製のコーヒー焙煎機が置かれている。
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床のデザインもミラノの歴史を意識している。地元の職人の手によるものだ。
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メインのコーヒー・バーは1階にあり、スターバックスのプレミアム・リザーブ・ブランドを含め、さまざまなコーヒーが楽しめる。
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このコーヒー・バーでは、エスプレッソや水出しコーヒーを含め、115種類以上のドリンクを提供。また、店内のアフォガート・ステーションでは、液体窒素を使って作ったアイスクリームをエスプレッソと組み合わせて出している。
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他の2つのロースタリー同様、ミラノのリザーブ・ロースタリーでも、カクテルが楽しめる。ミラノ店にあるアリビアーモ・バーでは、100種類以上のカクテルを提供している。
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また、これも他のロースタリー同様、焼き立てのパンなどが楽しめるプリンキ・ベーカリー(Princi Bakery)もある。
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ミラノ店のオープンを記念して、スターバックスはアメリカで「コルドゥージオ(Cordusio)」という新たなドリンクを販売している。エスプレッソベースのモカにココアパウダーをトッピングしたこのドリンクは、ミラノ店があるコルドゥージオ広場からその名を取った。
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(翻訳、編集:山口佳美)