大坂なおみ、全米オープンテニス初優勝
Julian Finney/Getty Images
- 大坂なおみが9月8日(現地時間)、全米オープンテニスの決勝でセリーナ・ウィリアムズを6-2、6-4で破り、4大大会で初優勝を飾った。
- 試合は大坂が優勢に進めたが、セリーナが主審から繰り返し警告を受ける荒れた展開となり、何度も中断、会場は異様な雰囲気に包まれた。
- 試合後の表彰式でも観客席からブーイングが起きた。だがセリーナはそれを制し、観客に大坂の初優勝を祝うよう呼びかけた。
大坂なおみが全米オープンテニスで優勝。8日(現地時間)、セリーナ・ウィリアムズを6-2、6-4で破り、4大大会で初優勝を飾った。
だが大坂の4大大会初優勝は、第2セット、主審がセリーナに大きなペナルティーを科したため少し議論を呼ぶ展開となった。4-3で迎えた第2セットの第8ゲーム、大坂のサーブで始まるゲームの前にセリーナは主審からこの日3度目となる警告を受け、ゲームが大坂に与えられて、5-3となった。
大坂は次のサーブをキープし、初優勝を飾った。
この展開に会場は異様な雰囲気に包まれ、表彰式が始まっても観客席からブーイングが起きた。セリーナのファンは、常に全力でプレーしてきた偉大な選手がこのような形で負けたことが不満のようだった。
だがセリーナは素晴らしいスポーツマンシップを見せた。観客にブーイングをやめ、大坂の勝利を祝福するよう呼びかけた。そして大坂を抱きしめた。
「@serenawilliams が観客にブーイングをやめるよう呼びかけ、@Naomi_Osakaの4大大会初制覇を祝した」#USOpen
「一流選手の証。いろいろあったが、セリーナは大坂を讃えた。観客にブーイングをやめるよう呼びかけた。私だったら審判に抗議しただろう」 #USOpen
この勝利は大坂にとっては特別な瞬間となった。20歳の大坂にとって4大大会初制覇であり、しかも憧れの選手であるセリーナ・ウィリアムズを破っての優勝となった。大坂は準決勝のあと、決勝でセリーナと対戦できることをとても喜んでいた。
セリーナと大坂、双方にとって決勝の展開は事前に描いていたものと違っていたかもしれない。だが幸いなことに、2人がすぐに大きな試合で再び戦うことは間違いない。
[原文:'No more booing': Serena Williams gives emotional interview after dramatic US Open women's final]
(翻訳、編集:増田隆幸)