驚きのアップデートが満載のApple Watch Series 4。予約は9月14日開始、9月21日から全世界で順次発売。
出典:アップル
Apple Watch Series 4 LTE版の販売国とキャリア。
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アップルは日本時間9月13日、新製品発表会Apple Special Eventにおいて新型スマートウォッチ「Apple Watch Series 4」を発表した。
価格はGPSモデルが税別4万5800円から、GPS+セルラーモデルが税別5万6800円から。9月14日から予約が開始される。発売は9月21日より、全世界で順次開始される。
なお、単独でLTEにつながるセルラーモデルは昨年登場したSeries 3と同様、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社から発売予定だ。
心電図の記録に対応、医療機関への送信も可能
心電図を記録している様子。
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Apple Watch Series 4の最大の進化ポイントは心拍関連の機能だ。Apple Watchは初代から心拍数の測定はできたが、Series 4では新たに「心電図」の記録が可能になった。
記録方法は非常に簡潔。ユーザーはApple Watchを腕に装着し、時計を付けていない方の手でデジタルクラウンを30秒程度触るだけでいいという。
心電図を含む計測したデータはクラウド上で暗号化した上で保持される。医師にデータを送りたい際は、ユーザーがアプリ内のボタンをタップし、PDFにして送信する必要がある。
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Apple Watchで得られた心電図のデータは、iPhone上で確認できるのはもちろん、異常があった際は、データを医師や医療機関に送信できる。
気になるのはその精度と日本の規制下でも利用できるかだが、同社はFDA(アメリカ食品医薬品局)の認証を既に取得しており、同発表会では「世界中で利用できるようにする」と話している(日本のApple Watch製品ページでも、その機能として「電気心拍センサー」が表記されている)。
健康器具としてのスマートウォッチの地位を築くか
同社はApple Watchが生活の必需品になる要素として「接続性」「フィットネス」「健康」を挙げている。
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そのほか主なアップデートは以下の通り。さまざまな機能が追加されているが、バッテリー駆動時間は最大18時間と従来モデルから変わっていない。
ケース幅は40mmと44mmに大型化。ディスプレーもそれぞれ35%、32%拡大
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ケース幅は大きくなったが今までのバンドも使える
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ウォッチフェイス(文字盤)は運動量やフライトの予定など様々な情報が表示可能に
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新しい文字盤はもちろんSeries 4の大きな画面に最適化されている
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竜頭であるデジタルクラウンは操作感の向上が図られている
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プロセッサーは「Apple S4」を搭載。2倍の処理速度を実現
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ジャイロスコープは8倍の精度を実現
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向上した精度を利用して、ユーザーの転倒を検知。長時間起き上がらなければ緊急連絡先に電話がつながる
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スマートウォッチは従来、スマートフォンとともに使うガジェット的な側面と、スポーツをする人向けのデバイスという側面が強かった。
しかし、Apple Watch Series 4が切りひらいた「健康器具としてのウェアラブル」は、生活の質を高めるという意味で、多くの人に役立つデバイスになる可能性を秘めている。
(文・小林優多郎)