「Apple Watch Series 4」は、過去モデルに比べてどれほど進化したのか。
出典:アップル
日本時間9月13日、アップルは第4世代の「Apple Watch Series 4」を発表した。
今回もSeries 3同様に「GPSモデル」と「GPS+セルラーモデル」の2種類が用意されているが、いずれのモデルも日本での発売が確定している。すでにアップルの各商品ページも日本語でオープンしている。
発表内容を見る限り、Series 4は、過去モデルを分析し、時計のトレンドもとらえた完成度が高いモデル。いま気になっている人は「買い」でまず間違いないだろう。
気になるのは、昨年Series 3を手に入れたり、過去のモデルを使っている人だ。下の一覧表で見ると一目瞭然、たとえば、大画面化にともなって有機EL(OLED)ディスプレイ解像度が微妙に向上していたり、内蔵メモリー(ROM)容量も統一化されてることがわかる。ちなみにSeries 4の重量の最大値が50g近くに達しているのは、長いレザーバンドで飾ったエルメスコラボモデルがあるためだ。
Apple Watchはまさに「過去最大」の進化
作成:Business Insider Japan
スペックを比較してみると、やはりSeries 4はApple Watch史上“過去最大”の進化であることがわかる。
まず、ケース幅と画面サイズがそれぞれ大きくなっており、タッチ操作を多用するスマートウォッチとして使い勝手は間違いなく向上しているだろう。また、チップセットやジャイロセンサーの性能も向上している。たとえば、今回新たに転倒検知機能が追加され、転倒検知状態から緊急通報を発することもできる。
Apple Watch Series 4の心電図測定時の画面。
出典:アップル
アップルは、Apple Watchにフィットネスからさらに一歩踏み込んだ、ハイテクなヘルスケアデバイスとしての側面も持たせようとしている。新搭載の電気心拍センサーを用いた心電図の計測はSeries 4独自の機能だ。
また、細かな点ではあるが、Series 3ではGPSモデルのストレージが8GBになっていたが、Series 4ではGPSモデルもセルラーモデルと同じ16GBになっている。
スマートウォッチがより身近になれば使いたいアプリも増える可能性は高く、地味にうれしいアップデートと言える。
Apple PayやSiriが使えるSeries 3もお買い得だ。
出典:アップル
なお、アップル直販サイトでは発表会前までSeries 3とSeries 1の併売だったが、発表会後はSeries 4とSeries 3の併売になっている。
なお、Series 3のアルミニウムケースモデルは発表前後で5000円(税抜)安価な価格設定に改められたようだ。今回目玉の心電図の測定などはできないとはいえ、「まず安価にApple Watchを試してみたい」という人には悪くない選択肢だ。
(文・小林優多郎)