東海岸に近づくハリケーン・フローレンス。9月12日。
CIRA/RAMMB; GOES-16/NOAA
- ハリケーン・フローレンスは「極めて危険な巨大ハリケーン」で9月13日深夜から14日未明にかけて、アメリカ東海岸に上陸するとアメリカ国立ハリケーン・センターは発表した。
- フローレンスは上陸後、サウスカロライナ州とノースカロライナ州付近に停滞、記録的な大雨と大規模な洪水をもたらすと懸念されている。
- 国際宇宙ステーション(ISS)の外側に設置されたカメラは12日朝、海岸から約800キロの位置をアメリカ東海岸に向けて進むフローレンスの動画を撮影した。
- NASAは動画をハリケーンの「荒涼とした驚くべき姿」と呼んだ。
ハリケーン・フローレンスは、最大風速が時速約200キロとなるカテゴリー4(ハリケーンの強さを表す5段階の指標で上から2番目の強さ)の勢力でアメリカ東海岸に接近している。
アメリカ国立ハリケーン・センター(NHC)は、フローレンスの外側の風域は13日朝、東海岸に到達し、中心部は週末にかけてこのエリアを通過する見込みとの予測を発表した。
12日時点の予報では、フローレンスはノースカロライナ州のすぐ南、サウスカロライナ州の沿岸部に上陸する見通し。NHCはフローレンスを「極めて危険な巨大ハリケーン」と呼び、いくつかの地域では、「生命に危険を及ぼす」高潮をもたらす可能性があると発表した。
ハリケーンの大きさは800〜970キロ、複数の州を覆って停滞する可能性がある。HNCは内陸部にまでおよぶ大規模かつ壊滅的な洪水を引き起こす恐れがあると発表、また予報官は東海岸の複数のエリアに大雨をもたらす可能性があると述べた。
12日朝、国際宇宙ステーション(ISS)の外側に設置された高解像度カメラがハリケーン・フローレンスの動画を撮影した。
カメラはハリケーンの「荒涼とした驚くべき姿」を捉え、ハリケーンはISSの下に広がる「大西洋を200キロ超の風速を保ちながら進んでいる」とNASAはツイッターに投稿した。
動画は約18倍速。NASAがツイッターとYouTubeにアップした動画は3分を超える。
ISSの宇宙飛行士も10日、大西洋にあるフローレンスと他の2つのハリケーンを撮影している。
サッカー場サイズのISSは、地表から約400キロメートル上空を、時速約2万8000キロメートルで移動し、地球のまわりを飛行している。
NASAが撮影したフル動画は以下。
(翻訳、編集:増田隆幸)