ソニーのスマートウォッチ「wena wrist」がセイコーとコラボ ── Apple Watchとは別のアプローチ

seiko wena wrist active Digital Solar head(WNW-SA02A)

既存の時計とスマートウォッチの特徴を両立するソニーのwena wristに新たなコラボモデルが登場した。

出典:ソニー

  • ソニーの異色のスマートウォッチブランドが新しくセイコーとコラボ製品を発表
  • ヘッド部にはセイコーのプロスペックスシリーズやダイバーズウォッチ風のデザインや機能を有する
  • バンド部は発売中のwena wrist製品を採用。ライフログや、楽天Edy、QUICPayといった電子マネー向け機能が使える

ソニーは9月18日、自社のスマートウォッチブランド「wena wrist」と老舗時計メーカー・セイコーとのコラボモデル2製品を発表した。

太陽光充電できる時計と心拍&おサイフ対応バンドがセットに

seiko wena wrist active Digital Solar head(WNW-SA02A)

登山向けの機能を搭載したseiko wena wrist active Digital Solar head(WNW-SA02A)。写真左からブルー、ブルーブラック。

出典:ソニー

コラボ製品のひとつ「seiko wena wrist active Digital Solar head(WNW-SA02A)」は、ヘッド部がセイコーの登山向けソーラーデジタル式時計、バンド部が既存の「wena wrist active」を組み合わせた製品だ。

ヘッド部では時計としての役割を果たすほかに、「気圧」「温度」「方位」を計測するセンサーを内蔵しており、セイコー製のスマートフォン向け登山アプリ「PROSPEX APP」で、登高スピード(1時間たりに登った高度)や登山ペースを表示可能。

PROSPEX_APP

WNW-SA02A自体はプロスペックスシリーズではないが、同シリーズのスマートフォン向けアプリと連動する。

出典:App Store

wenaのおサイフ機能

wena wristの特徴のひとつ、FeliCaによる各種電子マネーやポイントカード機能が利用できる。

出典:ソニー

一方、バンド部(wena wrist active)にも気圧や加速度センサー、通知用の振動機能などを搭載しているが、こちらはヘッド部とは違い日々の活動量を計測するためのもの。計測結果を記録・閲覧するには別途ソニーの「wena」アプリが必要になる。

また、バンド部にはFeliCaチップを内蔵しており、「楽天Edy」「iD」「QUICPay」「ANAスキップサービス」「dポイント」「ヨドバシゴールドポイント」といったおサイフケータイでお馴染みのサービスが利用できる(Suicaなどの交通系ICには非対応)。

なお、ヘッド部とバンド部の電源はそれぞれ独立しており、ヘッド部はフル充電から約5カ月(パワーセーブモード時は約20カ月)、バンド部は約1週間の連続駆動が可能。

発売日は9月26日、実店舗とECのソニーストアおよびソニーのクラウドファンディングサイト「First Flight」でブルーとブルーブラックそれぞれのカラーが500台ずつ限定で販売される。価格は6万円前後(税抜)の予定。

もう1つは人気の腕時計の盤面と画面付きバンドがセットに

seiko wena wrist pro Mechanical head(WNW-SB13A)

日常遣いもできるスポーティーなデザインのseiko wena wrist pro Mechanical head(WNW-SB13A)。写真左からシルバー、プレミアムブラック。

出典:ソニー

もうひとつのコラボ製品「seiko wena wrist pro Mechanical head(WNW-SB13A)」は、セイコーのダイバーズウォッチ風のヘッドと、既存の「wena wrist pro」のバンド部を組み合わせている。

こちらは、デジタルソーラーヘッドではないため、ヘッド部はとくにセンサーは持たず登山向けのログ計測はできない。その分、ベゼルはタウンユース仕様で、カウントダウン機能付きの回転ベゼルとなっている。

seiko wena wrist pro Mechanical head(WNW-SB13A)

ケースの材質はステンレススチールを採用。バンド部であるwena wrist proもステンレス素材「SUS316L」を採用している。

出典:ソニー

バンド部もwena wrist pro仕様に準ずるため、前述のモデルと比べて心拍数の計測には非対応。ただし、FeliCaの対応サービスと連続駆動時間は同等で、電子マネーの残高やスマートフォンの通知情報を表示する有機ELディスプレーも搭載している。

発売予定日は11月27日で、こちらもソニーストアおよびFirst Flightで台数限定で取り扱われる。台数と価格は、シルバーモデルが700台で9万円前後(税抜)、プレミアムブラックが300台で9万2000円前後となっている。

Apple Watchなどのライバルも近々登場

Apple Watch Series 4

Apple Watch Series 4は新たに心電図の測定に対応する(※)。

出典:アップル

IDCが2018年9月4日に公開した調査結果によると、ウェアラブル市場の成長は、新興国および活動量計のような単機能なアクティブトラッカーに移りつつあるのが現状だ。

しかし、現在シェア1位のアップル「Apple Watch」が先日も心電図計測(※)にも対応した最新モデルを発表したり、半導体大手のクアルコムがスマートウォッチ向けの省電力な新型チップを発表するなど、多機能なスマートウォッチの成長余地まだ残されている。

※ 発売後のソフトウェアアップデートにより、アメリカから対応。日本については対応未定。

wena wristはセンサーなどがバンド部に搭載されているという、スマートウォッチの中でも独自路線を走るユニークな製品。wenaの最初のモデルの正式販売開始から約2年3カ月。“時計とスマートウォッチのいいとこ取り”のコンセプトは、まだ広がり続けている。

(文・小林優多郎)

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