イチゴに始まり、バナナ、りんごにも…… オーストラリアで果物への縫い針混入事件が相次ぐ

りんごに刺さる縫い針

オーストラリアのシドニーでは、りんごの中から縫い針が見つかった。

7 News/Youtube

  • オーストラリアでは、イチゴの中から縫い針が見つかる事件が続いている。
  • 警察によると、バナナやりんごの中からも縫い針が見つかっていて、パニックが広がっている。
  • 縫い針の混入したイチゴを食べた男性2人が腹痛を訴え、病院で治療を受けた。

オーストラリアで、イチゴの中から縫い針が見つかる事件が相次ぐ中、現地の警察はバナナやりんごの中からも縫い針が見つかるなど、被害が拡大しているという。

警察によると、オーストラリアの6つの州全てで、果物に縫い針が混入する事件が25件以上起きている。

news.com.auによると、シドニーのそれぞれ異なる地区で、バナナとりんごから縫い針が見つかった。

これまでに2人が縫い針を誤って飲み込み、病院で治療を受けているが、重傷者は出ていないようだ。

犠牲者

イチゴと縫い針

イチゴの中から見つかった縫い針。

Sky News Australia/Youtube

縫い針の混入したイチゴが見つかり始めたのは今月初め、オーストラリア北東部のクイーンズランド州である1人の男性が、友人がイチゴを食べていたときに縫い針を誤って飲み込み、病院で治療を受けたとフェイスブックに投稿、注目を集めた後のことだ。

投稿したジョシュア・ゲーン(Joshua Gane)さんは書いている。「(友人は)イチゴを食べて、縫い針を半分飲み込んでしまった。他のイチゴを確認したら、針の入ったイチゴがもう1つ見つかった」

「それ以来、彼は激しい腹痛を訴えていて、ぼくたちは今、救急治療室にいる」

縫い針の混入したイチゴ

7 News/Youtube

オーストラリアのクーリエ・メイル紙によると、クイーンズランド州在住の21歳、ホアニ・ハーン(Hoani Hearne)さんは9月9日、縫い針の一部を飲み込んだ後、激しい腹痛に襲われ、病院へ運ばれた。

「イチゴを噛んで、何も考えずに飲み込んでしまったんだ —— そうしたら…… うれしいサプライズではなかったね」

ハーンさんは地元テレビ局の9ニュースに語った。

同様の事件はこれまでにオーストラリアの6つの州全てで起きていて、News.com.auは18日夜の時点で果物に縫い針が混入した事件は26件にのぼると報じた。

オーストラリア放送協会によると、オーストラリア西部の町ヨークでは17日、ある男性がイチゴを洗っているときに縫い針を発見。18日には、ケルムスコットやスペアウッド、ブル・クリークといったその他のパース郊外の町でも、警察に縫い針の混入したイチゴが見つかったとの通報が相次いだとNews.com.auは伝えている。

未だ犯人は分からず

店で売られていたイチゴになぜ縫い針が混入していたのか、生産プロセスのどの段階で混入したのかは未だ分かっていない。

The Australianによると、クイーンズランド・イチゴ生産者組合(Queensland Strawberry Growers Association)は13日、不満を募らせた元従業員による犯行ではないかとの見方を示した。

しかし、混入事件はオーストラリア各地で起きていて、当局は犯人を特定できずにいる。

Business Insider Australiaによると、クイーンズランド州警察は引き続き犯人を捜していて、容疑者を見つけるために100人以上から話を聞いている。

また、クイーンズランド州政府も10万豪ドル(約810万円)の懸賞金をかけて情報提供を呼び掛けていると、News.com.auは報じている。

クイーンズランド・イチゴ生産者組合の副組合長、エイドリアン・シュルツ(Adrian Schultz)氏はこの「商業テロ」を厳しく非難し、果物業界全体に影響を及ぼしかねないと警告した。

News.com.auによると、シュルツ氏は「生産者、流通業者、包装業者、突然仕事を失ったトラック運転者…… 全ての関係者のために怒りを感じる。その影響は大きい」と話している。

[原文:People hiding needles in strawberries in Australia have started putting them in other fruit too]

(翻訳、編集:山口佳美)

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