80兆円を運用するアセット・マネージャー、金融危機を生き抜いた3つのシンプルなアドバイス

マーティン・ギルバート

マーティン・ギルバート氏。

  • 2008年9月のリーマン・ブラザーズの破綻は、グローバル金融システムへの警鐘だった。
  • マーティン・ギルバート氏は、イギリス最大規模の7360億ドル(約80兆円)の資産を運用するスタンダード・ライフ・アバディーンの共同CEO。同氏は当時、危険な兆候をいち早く察知し、会社を危機から救った。
  • ギルバート氏は金融危機から投資家が、特に金融危機を経験していない投資家が学ぶべき3つの教訓をBusiness Insiderに語った

毎年9月になると、ウォール街は2008年のとてつもない危機を省みる。

9月はリーマン・ブラザーズが破綻した月。リーマン・ブラザーズは住宅市場や複数の投資商品で失敗し、破綻した。ベアー・スターンズを始めとする多くの企業が合併や倒産することになった。

スタンダード・ライフ・アバディーン(2008年当時は、アバディーン・アセット・マネジメント)は、金融危機を生き抜いた企業の1つ。

それは共同CEOマーティン・ギルバート(Martin Gilbert)氏の功績によるところが大きい。同氏はリスクの高い金融商品がグローバル金融システムを混乱に陥れる前に、債務担保証券(CDO)への警鐘を鳴らしていた

「とはいえ、社内はパニックなどではなかった」と現在、7360億ドル(約80兆円)の資産を運用する同社の共同CEO、ギルバート氏はリーマン・ブラザーズの後日談を語った。

「ストレスがかかり、大変だったが、リーマン・ブラザーズ破綻直後の数日から数週間は冷静を保つことがすべてだった」

ギルバート氏は、リーマン・ブラザーズ破綻後の激動の時期から学んだ3つの教訓をBusiness Insiderに語った。特に、当時を経験していない投資家に向けたものだ。

「1つ目。損失が最も大きい時に売るな。金融危機の規模は、それまでと比べようのないものだった。だが、あらゆる危機を乗り切るための共通点がある。マーケットは必ず戻るもの。冷却期間を置くために、できることは何でもやらなければならない」


「2つ目は、基本に忠実にあなたが理解しているものに投資し、リスクを分散させ、話がうま過ぎると思えるものは、ほぼ確実にその通りだと認識すること。銀行が危機が拡大する中で大量に生み出していた商品は、今までにないくらい複雑で基本から外れたものだった」


「3つ目は、グローバル化した経済そのものが、責任の所在を極めて不明確にしているということ」


「銀行に金融危機の大きな責任があることは明らか。だが、政府、規制当局、投資家、格付機関、そして銀行を含め、あらゆるレベルで失敗していた。危機に襲われたとき、それぞれがかなり長い間、責任を押し付けあった。特定の関係者だけの責任ではない、全員に責任があった」


[原文:A $736 billion investor that survived the stock-market crash of a lifetime has 3 simple pieces of advice for anyone who's just starting out

(翻訳:Hughes、編集:増田隆幸)

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